企業が成長を促進するためにデータへの依存度を高めるにつれ、データウェアハウスプラットフォームの利用がますます重要になってきています。データウェアハウスプラットフォームで、企業はデータを簡単に保存、管理、分析できる一元化された場所を得られますからね。
以下に、この比較から得られる重要なポイントを5つ挙げましょう:
- データウェアハウスツールは、様々なソースからのデータや統合や、企業への「信頼できる唯一の情報源(Single source of truth)」の提供に使われる。
- ETL と ELT は、データウェアハウス内のデータ統合に使用される一般的なプロセスであり、組織がそのプロセスを完了できるようにする様々なツールが存在する。
- Airbyte には ETL および ELT 機能があり、データ統合のための事前構築済みコネクタが100以上ある。
- Fivetran は ELT に重点を置き、事前構築済みの SQL モデルを提供する。
- Integrate.io は他のツールとは異なり、140を超える事前構築済み統合によるローコード/ノーコード のデータ パイプライン開発がある。
そこで本記事では、よく使われているデータ統合プラットフォームである Airbyte、Fivetran、Integrate.io の3つを比較します。事前構築済のコネクタ、価格オプション、カスタマーサポートの有無など、主要な機能について掘り下げていきましょう。
比較概要
Airbyte |
Fivetran |
Integrate.io |
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機能 |
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事前構築済みコネクタ |
100以上 |
300以上 |
140以上 |
料金 |
クレジットごと |
消費ベース |
固定価格 |
カスタマーサポート |
企業向けの専用サポート |
無制限サポート |
全顧客向けに電話およびビデオ電話の無制限サポート |
Airbyte が適している人
G2 の評価:星5つ中4.3
Airbyte は、ETL や ELT が必要な企業にとって理想的なツールであり、さまざまなソースとデスティネーションの間での簡単で信頼性の高いデータ転送法が提供されています。また、デベロッパーは強力な CDK(クラウド開発キット)で開発をスピードアップできることから、エンジニアに最適です。
また、Airbyte は20以上のデスティネーションと互換性があり、希望するデスティネーションに他の ELT ツールが対応していない場合に理想的なソリューションとなります。
さらにこのプラットフォームは、オンボーディングとデバッグが簡単にできるように設計されており、信頼性の高いデータレプリケーションのためのレプリケーションエンジンが内蔵されています。Airbyte により、企業はデータの安全性と最新性を確保することができるのです。
Fivetran が適している人
G2の評価:星5つ中4.2
Fivetran では、基本的な抽出と格納のプロセスを確立するための簡単でコスト効率の高い方法が提供されているため、ETL の知識がない人にとって堅実な選択肢となります。
さらに、SQL コーディングのスキルがある人は、Fivetran の変換機能から得ることができることから、プラットフォームの機能を最大限に活用することができます。また、Fivetran にはあらかじめ SQL モデルが用意されているため、開発プロセスが大幅に短縮され、サービスがより汎用性の高いものになります。
Integrate.io が適している人
G2 の評価:星5つ中4.3
Integrate.io は、大量のデータ統合や複雑なデータ変換ワークフローが必要な企業にとって理想的なソリューションであり、技術経験の有無に関わらず、あらゆるユーザーがデータソースをあらゆるデスティネーションに接続することができます。
また、企業は Integrate.io で、データ統合プロセスの管理がしやすくなり、それによって複雑なデータパイプラインの速やかな開発や、より良いビジネス上の意思決定に活用する力を得られます。
機能
ビジネス用のプラットフォームを選択する際には、必要な機能がすべて備わっているのを確認することが非常に重要です。ここでは、各ツールが提供する機能を比較してみましょう。
Airbyte
Airbyte は、毎月更新されるオープンソースコネクタの膨大なセレクションを誇り、ユーザーはカスタムコネクタを実装して、データ統合プロセスをさらにしやすくすることができます。
そして、このプラットフォームのクラウドネイティブなスケーラビリティと分散環境により、企業はデータの流れを中断することなく管理できます。
さらに、Airbyte は API アクセスやデータプライバシーのポリシーもユーザーに提供し、ユーザーがデータを自社のインフラ内に保持できるようにすることで、コンプライアンス上の問題を回避できるようにしています。
Fivetran
Fivetran は、ソースとデスティネーション間のデータ移動をしやすくするデータレプリケーションプラットフォームです。多くのネイティブコネクタがあり、ユーザーは数回のクリックで簡単にソースを接続してデータを複製することができます。
さらに、Fivetran には自動スキーマ移行があるため、ユーザーはパイプライン全体を手動で再構築したり、ダウンタイムを経験したりすることなく、データパイプラインを速やかにセットアップして管理することができます。
ただし、Fivetran は対応しているデスティネーションの数が限られているので、多くのさまざまなアプリケーションとの統合が必要な人には適していないかもしれません。
Integrate.io
Integrate.io は、コード不要の ETL および ELT ツールで、データのデスティネーションへのデータの制御やフィルタリングを簡単にできます。また、REST API コネクタやカスタム統合を使用するオプションもあります。
このプラットフォームは、大量のデータに最適で、格納前にパイプライン内でデータ変換を管理できます。
Integrate.io を使うと、豊富な表現言語、高度な API、Webフック などのさまざまなカスタマイズ機能を自由に使え、その全てがわずか数分で接続プロセスを構築するのを支援してくれます。
事前構築済みコネクタ
事前構築済みコネクタに関しては、さまざまな選択肢があり、最適な選択をするには、各ツールの事前構築済みコネクタの違いを理解することが重要です。
Airbyte
Airbyte は、ウェアハウス、データベース、マーケティング分析ツール、販売および財務ツール、エンジニアリングプラットフォームなど、さまざまなプラットフォームへの100以上のデータコネクタをユーザーに提供し、このような幅広いコネクタにより、組織は複数のシステム間でデータを簡単に移動させることができます。
Fivetran
Fivetran は、あらゆるソースとデスティネーションに対応する300以上のコネクタを提供しています。また「Function Connector」があることから、開発者は、Fivetran のリストにないカスタムコネクタも作成できます。
Integrate.io
Integrate.io には事前構築済みコネクタが140以上あり、ユーザーはシステム、アプリケーション、データベースを接続することができます。また、ユーザーが特定のニーズに合わせてカスタム統合を作成することかできる REST API もあります。
カスタムコネクタの開発
データ統合プラットフォームでカスタムコネクタを開発および維持する機能は、ユーザーが独自のニーズに合わせてデータ統合をカスタマイズできるようにするのに不可欠です。また、カスタムコネクタは、事前構築済みコネクタでは必ずしも利用できないレベルの柔軟性と拡張性も提供します。
以下で、各プラットフォームのカスタムコネクタの開発を比較してみましょう。
Airbyte
Airbyte はオープンソースであるため、開発者は Python を使ってカスタム統合を作成することができますが、それを成功させるには、まず Airbyte とその CDK のフレームワークのソースドキュメントに精通していないといけません。また、そのカスタムビルドコネクタの維持や、問題発生時のトラブルシューティングを行う必要もあります。
Fivetran
Fivetranでは、クライアントがクラウド機能を使ってコネクタの構築および維持をする必要があります。このプロセスでは、API のドキュメントを熟知し、サーバーレスのクラウド機能をデプロイし、すべてが適切に動作することを確認することが求められ、将来的に不具合が発生した場合は、デプロイされたクラウド機能を維持する必要もあります。
Integrate.io
Integrate.io を使えば、ユーザーは開発者チームを必要とせずに、高度な ETL プロセスをセットアップすることができます。また、このプラットフォームは、エンタープライズ級の ETL ソリューションのパワーを全て提供しているため、ユーザーは、クラウドベースのサービス、コネクタ、プラットフォームなど、さまざまなオプションから選択することができます。
料金
料金に関しては、ETL プラットフォームは、使用量ベースの価格設定モデルか、定額料金のいずれかを提供しています。いずれにせよ、それぞれの価格モデルを理解し、組織のニーズに最も適したものを選択することが重要です。
Airbyte
Airbyte の価格モデルは、あらゆる規模と予算のユーザー向けに設計されており、予算が限られていたり、使い始めたばかりの人のために、機能が制限された無料プランがあります。
また、クラウドホスティングや複数のワークスペースなど、より多くの機能が必要な場合は、1クレジットあたり2.50ドルからの支払いプランがあり、より高い利用率やプラットフォームのカスタマイズを必要とするビジネス向けに、エンタープライズカスタムプランも提供しています。
Fivetran
Fivetran のコストはデータ量によって変わり、コネクタがデスティネーションの行を追加、変更、削除するたびに課金されます。
Integrate.io
Integrate.io は、接続ごとに固定額が課金されることで、より正確なコスト計画と予算立案を支援します。そうすることで、組織は生成するデータ量に関係なく、毎月の費用を予測することができます。
カスタマーサポート
カスタマーサポートで、ユーザーがデータ統合プラットフォームをインストールおよび管理するのに必要なリソースを利用できることが保証されるため、カスタマーサポートはデータ統合プラットフォームを決定する際の重要な要素です。
Airbyte
Airbyte は、ユーザーのコミュニティによってサポートされているオープンソース版と、1時間の応答時間が設定されたアプリ内チャットサポート付きのクラウド版の両方を提供しています。また、包括的なドキュメンテーションとチュートリアルも、全ユーザーが利用できます。
Fivetran
Fivetranは、ユーザー向けの無料のカスタマーサポートがあり、最も高価なサービスの層に加入することで、より速やかな対応が保証されます。
Integrate.io
Integrate.io は、支払いプランにかかわらず、優秀なカスタマーサポートがあり、使っている接続が2つだろうと1000だろうと、統合や変換ワークフローを作成するために統合の専門家に問い合わせることができます。
その他のプラットフォームの比較
幅広い選択肢の中から適切なプラットフォームを選べるかどうかは、組織の具体的なデータニーズによって異なります。なので、最終的な決定を下す前に、利用可能なプラットフォームを全て徹底的に調査して検討することが非常に重要です。
以下に、その他の人気オプションもご紹介しましょう:
Airbyte と Fivetran と Integrate.io: 結論
結論を言うと、Integrate.io が、システム間のデータフローを管理する簡単な方法を探している企業にとって優れた選択肢です。このプラットフォームには、より良いデータベースの意思決定を実現する様々な機能があり、担当者が開始までのプロセスを案内してくれますからね。