APIライフサイクルマネジメントのステージを理解することで、APIを客観的に見て改善の機会を見出すことができます。本記事では、APIライフサイクルの3つの主要なステージについてお話しますが、さらに各セクションでは、API戦略、機能性、アクセスコントロール、ワークフロー、その他の重要な機能を最適化する際に専門家がよく取り組むステップを詳しく見ていきます。
APIライフサイクルのステージ
APIは通常、3つの主要なステージがあります。ライフサイクルの各段階に注意をすることで、新しいAPIの構築に時間を割く前に現在のAPIバージョンに依存できるよう、非推奨を回避できます。
APIのデザイン
エンドユーザーのニーズを満たすAPIの構築は、人々が望む情報や統合を提供するAPI製品のデザインから始まります。このステージのライフサイクルは、以下のようになります:
- 顧客にセルフサービスのオプションの提供、ステークホルダーのデータアクセスの改善、アプリの大規模なAPIエコシステムへの接続など、APIが満たすべきニーズを確立する。
- ユーザーから実際のユースケースに基づいたフィードバックをもらえるように、API の初期モックバージョンをデザインし、ユーザーに配信する。
- そのフィードバックをAPI の改訂に反映させる。
実装
実装ステージでは、APIの構築とテストが行われます。APIが世に出る前に、いくつかの段階があることに注意しましょう。事前準備はAPIの成功に繋がり、それによって、期待はずれな機能のトラブルシューティングに費やされる時間も短縮されるのです。
APIを構築する際には、以下のようなことをサポートするAPIプラットフォームを使いましょう:
- データマップ
- 大規模なDX(デジタルトランスフォーメーション)
- ユーザー認証やAPIセキュリティ手法
- 運営システムやアプリケーションにまたがる接続性
- よくできたルーティング
APIデベロッパーが製品を完成させたら、以下を目的としたテストをしましょう:
- リアルタイムにデータを処理できるかどうのチェック
- 実行時エラーの可能性の発見
- APIコール処理の測定
この段階で遭遇した問題は、APIのエンドポイントをすべてのユーザーに公開したら事が大きくなるだけでなので、テストとトラブルシューティングを今行うことで、将来的に大きなトラブルを避けることができます。
詳しくは「Guide To Testing APIs 」をご覧ください。
APIのメンテナンス
「完璧な」製品であっても、時間の経過とともに変化が必要であり、APIの使い方が変われば、デザインも進化が必要です。バージョニングはゼロからプロジェクトを始めるよりも時間がかからないので、APIドキュメントを集めて改善の機会を探すのは理にかなっています。
継続的なAPIのメンテナンスには以下のようなものがあると思われます:
- 潜在的なセキュリティ問題のモニタリング
- REST APIへの移行
- SaaS、CDパイプラインなどの統合機能の追加
- 既存のAPIの新しい用途の模索
どのAPI管理プラットフォームに最もユーザーに優しい機能があるかご存知でしょうか?ソフトウェアを購入する前に、Apigee、Dell Boomi、Mulesoft、Integrate.io、およびその他のツールについての当社の比較をぜひお読みください。
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フルライフサイクルAPI管理のよく言われる利点
なぜAPIライフサイクル管理にDevOpsチームの時間をわざわざ割くべきなのでしょうか?APIをより長く利用できることに加え、以下のようなメリットがあります。
API収益化の拡大
IBMは、API収益化のオプションを4つ挙げています:
- 無料:API利用の料金を誰にも請求しない。
- デベロッパーが払う:もし自身のAPIに価値の高いデータやサービスがあれば、デベロッパーはそれへのアクセスのお金を払う。
- デベロッパーに報酬を支払う:デベロッパーにAPIを使ってもらいたいので、収益分配、紹介、またはあなたのサイトへの紹介を通じて報酬を支払う。
- 間接的な儲け:会社はAPIから直接収益を得るわけではないが、その製品は会社のビジネスの効率化、権威としてのブランドの確立、ブランドの認知度向上などにつながる他の利点をもたらす。
どの方向に進むにせよ、ライフサイクルが長ければ長いほど、既存のAPIを破棄して新しいAPIに置き換えることなく、メリットを得る機会が多くなります。
関係性の強化
フォーブスでは、今やほとんどの企業がAPI企業であると論じられています。APIはアプリケーションを作るための構成要素として機能するため、DXに取り組んでいるどの企業も、APIの効果的な使用例を見つけることに焦点を当てたチームを必要としています。。
APIライフサイクルの管理は、単に自社製品の開発に役立つというだけではなく、それによって相互に有益な関係の強化にもなるのです。
例えば保険会社は、医療従事者が各サービスに対していくら支払われるかを決定することができるAPIゲートウェイを提供することによって、医療従事者との関係が改善されるかもしれません。透明性が高まれば、医療機関との関係が改善され、より多くの医療機関がその医療保険会社を利用するようになるでしょう。
継続的な自動化
BPA(ビジネスプロセスの自動化)には、127億ドルを超える価値があります。自動化によりミスが最小限に抑えられて長い目で見たらコスト削減になるため、企業は自動化に投資するのです。ただ、経営者は自動化にお金をかけますが、それでも可能な限り強力なROIを得たいと思っています。
APIは、システムやアプリケーションが人間に頼ることなく情報を共有することで、自動化に貢献しますが、APIは、アプリケーションやデータソースと適切に連携して初めて、その役割を果たすことができます。継続的な自動化は、APIライフサイクル管理の優れたアプローチに依存しており、APIが有用である期間が長ければ長いほど、ビジネスをよりうまくいかせるツールに費やす費用は少なくなります。
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- SOAPからREST APIへの変更
- APIの即作成
- オープンソースのコーディングを活かした、KubernetesやDockerなどからのデプロイ
- セキュリティ設定やユーザーロール、さらに一元管理できる管理コンソールからの機能
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