デジタルの世界では、私たちはAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)でアプリケーションとやりとりします。APIデザインは優れたUX(ユーザーエクスペリエンス)を生み出すのに不可欠であり、アプリケーションの機能を使いやすく、理解しやすいインターフェースに変換する必要があります。
したがって、APIデザインはコミュニケーション重視であり、これはAPI開発プロセス全体を通して考慮されるべきものです。そうすることは、デベロッパーにとって使いやすく、必要な機能を提供するAPIを作るということになります。というわけで本記事では、人々に愛用されるAPIを構築する方法についてお話します。
APIデザインとは何か、なぜ重要なのか?
APIデザインとは、使いやすく、プログラマーのニーズを満たすAPIをデザインするプロセスのことで、以下の理由から重要とされています:
- APIが使いにくいと、組織内の体験やワークフローが分断されてしまう可能性がある
- 優れたAPIデザインはAPIの普及と利用を促進する
- よくデザインされ最適化されたAPIは、拡張性が増し、時間の経過とともに進化しても、安定性と後方互換性を維持できる可能性が高い
- 優れたAPIデザインは、新しいデベロッパーを受け入れやすくし、迅速にスピードアップさせることができる
- APIを構築する際には多くの考慮すべき点があるのに対し、重要な詳細が見落とされがちである。コミュニケーションに重点を置き明確に定められたAPIデザインで、企業は焦点を絞り、このような落とし穴を避け、うまくいくAPIを作ることができる。
コミュニケーションとAPIデザインの関係
APIデザインはコミュニケーションです。APIが成功するには、消費者と彼らがAPIとどのように相互作用するのかを念頭に置いたデザイン、つまり、使いやすく、採用の障壁がないAPIを作らなければいけません。そうすると、APIデザインの際は、次のことを考慮する必要があります。
オーディエンスは誰なのか、彼らがAPIに何を求めているのかを考える
APIをデザインする際には、利用者のことを考え、彼らがAPIに何を求めているかを考えなければいけません。良い開発体験の提供には、「外部のデベロッパーを対象にしているのか、それとも社内のデベロッパーを対象にしているのか?」「彼らはどのような機能を必要としているのか?」等、顧客がどのようなデベロッパーであるかを知る必要があります。答えによってAPIをどのようにデザインするかが決まることから、この質問は重要です。例えば、もしあなたが外部のデベロッパーをターゲットにしているのなら、彼らは使いやすくて十分に文書化されたAPIを必要とするでしょうし、社内のデベロッパーは、あなたの会社の既存のコードベースと簡単に統合できるAPIを必要とするでしょう。
APIを確実に使いやすくする
良いAPIデザインの最も重要な側面の1つとして、APIが理解しやすいフロントエンド又はユーザー・インターフェースを確実に備えているというのがありますが、これは関数やパラメータへの明確で簡潔な名前の使用や適切なドキュメントの提供、標準的なプロトコルの可能な限りの使用ということです。また、APIは一般的に使われているプログラミング言語と互換性がなければなりません。
適切なドキュメントの提供
「APIデザインはコミュニケーションである」という考え方は、「APIの成功にはドキュメントが重要である」という考えと密接に関係しています。適切なAPIドキュメントの提供は、あなたのAPIが使いやすいことを保証する一つの良い手段になります。
これはWebサイト上のガイドセクションやサンプルコード、ビデオ説明、詳細なAPIの説明など、さまざまな方法で行うことができますが、デベロッパーの生産性のために必要な情報をすべて確実に得られるようにすることが重要です。
早く頻繁なコミュニケーション
APIデザインはコミュニケーションですが、それは消費者との対話が重要であるということであり、良いAPIをデザインするには、デベロッパーと早い段階での頻繁なコミュニケーションが必要です。
企業は、専用のデベロッパーポータルの設定や、定期的なウェビナー開催、ニュースレターの配信などで、これを行うことができます。Integrate.ioのようなプラットフォームがあれば、企業はAPI開発、コミュニケーション、モニタリングのすべての側面を管理するための中央コンソールへのアクセスが得られます。
迅速な対応
APIをデザインする場合、デベロッパーのニーズにきちんと対応しなければいけません。それはフィードバックを受け入れ、フィードバックに基づいた変更を行い、問題に迅速に対応するということであり、また、定期的に新機能やアップデートをリリースすることで、デベロッパーのニーズに積極的に対応することでもあります。そうすることで、デベロッパーのコミュニティを大切にし、彼らと協力してユーザーに最高の体験を提供する意志があることを示すことができます。
企業がフィードバックフォーラムの設置、SNS上での質問への対応、リアルタイムで質問に答えるチャットボットを用意することで、これは実現されます。
APIデザインの成功を保証するには、コミュニケーションの重要性はいくら強調してもし過ぎることはありません。
うまくいくAPIの要素
愛用されるようなAPIを作るには、次のような要素への注意が必要です:
- 機能性:デベロッパーがユーザーのニーズを満たすアプリケーションを作成するのに必要なすべての機能をAPIが確実に提供すること
- 使いやすさ:あなたのAPIはデベロッパーにとって使いやすいものであるべきであり、それは明確で簡潔なドキュメントが提供され、APIが必ずきちんと整理されているとういうことである
- パフォーマンス:APIは負荷がかかった状態で適切に機能し、受信したリクエストの数を処理できるべきである
- 信頼性:APIは信頼性が高く、デベロッパーが必要とするときにいつでも利用できるべきである
- 他のアプリケーションとの統合能力: APIは、データベースやソフトウェア開発キットなど他のシステムと統合する必要がある。Integrate.ioのようなプラットフォームでは、数回のクリックで何百ものアプリケーションとAPIを統合することができ、これにより、デベロッパーはコードを書くことなく、強力なアプリケーションの作成ができる
まとめ
Integrate.ioは、新しいクラウドベースのエンタープライズデータ統合プラットフォームで、ETL、ELT、超高速CDC、リバースETLを直感的なインターフェースで利用可能です。コード不要の環境で、データ管理チームが新しいデータパイプラインを簡単に作成できるようになり、さらに、ビジネスにとって重要なアプリケーションやSaaSからインサイトをより速やかに得て、それらをビッグデータアーキテクチャに簡単に組み入れることができます。このプラットフォームは、すぐに使える多数の予め構築された接続に加え、インテリジェントなAPIの作成と管理により、データパイプラインを実質無限にすることが可能です。SQLデータベース、Amazon AWS S3バケット、Microsoftアプリケーションデータ、およびビジネスSaaSのすべてのインサイトを、市場で最も革新的なETLツールの1つを使って一つにまとめませんか?
デモやご相談の際は、こちらのリンクへご登録頂けますと幸いです。後ほど弊社担当者よりメールさせて頂きます。