DXプロジェクトは、将来的に大幅なコスト削減につながりますが、それでもコスト削減につながるデジタル技術には費用がかかります。DXのコストが原因で、人工知能、機械学習、自動化などのツールを活用できなくなる可能性はないでしょうか。その質問に答える前に、
DXのコストに影響を与えるもの
組織におけるDXのコストはあまりにも色々なことに影響されることから、DXを成功させるためにどれだけのコストがかかるかを伝えているメディアは少ないです。例えば新しいスタートアップ企業は、あまりお金をかけずにサッと適応する傾向がありますが、レガシー(旧式)システムにまだ依存している古い企業は、通常、DXの取り組みに多くの費用をつぎ込みます。
DXのコストに影響すると思われる要素には、以下のようなものがあります:
- デジタル製品を使用するためにトレーニングが必要な従業員の数
- 自身のビジネスが提供する顧客やクライアントの数
- すでに所有し使用されている技術資産
- SaaS、IaaS、PaaSなどのクラウドサービスの利用の有無
- 自身がいる業界(例えば、金融機関は建設会社や小売店とは違った額がかかる可能性があります。)
ありえない話ですが、今でもタイプライターで書類を作っている企業を想像してみてください。そのようなビジネスでは、DXの際に莫大な費用を注ぎ込まなくていはいけません。一方、より可能性の高いシナリオとして、レガシーシステムに依存し、プロセスの自動化と透明化を必要とするビジネスを想像してみてください。DXのためにお金を使う必要がありますが、先述のタイプライターの会社ほどはいらないでしょう。
DXのコスト管理
IDC(インターナショナル・データ・コーポレーション)は、2025年に世界中の企業がDXに約2.8兆ドルを費やすと発表しています。これは、2020年に費やした金額の2倍以上です。
ただ、レガシーシステムをすぐに置き換える必要はないことを心に留めておいてください。Integrate.ioは、レガシーシステムと新しいアプリケーションを接続する API を作成することができます。ビジネスリーダーには、サイロの解消、モノリシックなソフトウェアの置き換え、ワークフローの効率化などの計画が依然として必要ですが、今すぐすべてを実行する必要はありません。コストを分散させ、技術を最適化し、自社に合ったスピードで自由に行ってください。
例えば、今年はLinkedIn、Facebook、InstagramなどのSNSプラットフォームと統合できるCRM (顧客関係管理)を選択することに重点を置いてはいかがでしょうか。そうすることで、顧客との関係を改善し、カスタマーサービス担当者を雇う費用の削減ができます。
そして来年は、IoT(モノのインターネット ) がサプライチェーンから販売促進まで、すべてをいかに効率化するかに重点を置くかもしれません。そうすると、いずれは顧客との接点の監視や、社外からのデータへのアクセス、リアルタイムでデータの確認ができるクラウドサービスプロバイダーが必要になるでしょう。
DXのプロセスをいくつかのステップに分割することで、コストはかなり低くなります。自社のビジネスの過程により多くのデジタル製品が追加されれば、他のコストも下がり、UX(ユーザーエクスペリエンス)も向上するはずです。戦略によっては、現在のDXイニシアチブの最終年度に、予想以上の資金を手に入れることができるかもしれません。
総合的なメリット
DXの初期費用は、将来的に経費削減につながるはずであり、場合によっては、DXはコスト削減と利益増加によって、その費用を回収することさえできます。さらにデジタルツールを導入すると、以下のような効果が期待できます:
- 人を雇う代わりに、自動化されたツールに頼って日常的な作業を行う
- より迅速で正確な意思決定により、進化する市場に適応できる
- コストのかかる人的エラーの減少
- 顧客獲得の向上
- 製品やサービスにより多くのお金を費やすように顧客をターゲットにする。
- より効果的なマーケティングキャンペーンを行うためのデータ分析
DXがうまく機能すれば、全体のコストを少なくとも40%削減できるはずです。
金銭的なメリットだけではありません
DXはコスト削減と利益増につながるはずですが、そのメリットは金銭的なものばかりではありません。DXのコストは、次のようなことにも影響しています:
- チーム内の連携の強化
- 従業員が自分のタスクを管理できるようにする
- 新人研修とトレーニング時間の短縮
- パンデミック時に必須となったリモートワークへの対応
- CX(カスタマーエクスペリエンス)向上のための社員教育
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