Firebase 対 MySQL： データベースの戦い

SQLかNoSQLか？という疑問があります。軌道に乗っている企業には、日々のデータ管理のニーズに対応するための信頼性の高い強固なデータベースが必要ですが、市場には非常に多くのテクノロジーが存在するため、どのデータベースプロバイダーがいいのかはわかりにくいかもしれません。

Firebase と MySQLは、それぞれ全く異なる方法で構築されたデータベースソリューションです。

ここでは、Firebase と MySQL の主な違いを５つご紹介します：

1. アーキテクチャ： Firebaseは、リアルタイムにデータを保存・同期するNoSQLデータベースで、「リアルタイムでのドキュメントストア」と呼ばれることもある。対する MySQLは、ドメイン固有言語SQLをベースとしたオープンソースのリレーショナルデータベース管理システムである。
   
   
2. データの扱い方： Firebase は大きなデータセットを効率的に扱い、複雑なデータには MySQL が適している。
   
   
3. 言語対応： MySQLは、Ada、C++、Pythonなど、Firebase より多くのプログラミング言語に対応し、Firebaseは、JSONやNode.jsなど、アプリケーション開発者をサポートするサーバーサイド言語に特化している。
   
   
4. 価格： Firebase には無料版と有料版があり、MySQLはオープンソースで無料である。
   
   
5. レビュー： ウェブサイトの G2 でのカスタマーレビュースコアでは、Firebase は５点中４.５であり、MySQL は４.４とあり Firebaseより若干低い。

要するに、Firebase は NoSQL データベースで、MySQL はその名の通りSQLデータベースです。(SQLとNoSQLデータベースの違いについてよくわからない場合は、SQL vs. NoSQL: 5 Critical Differences.の記事を読むことをお勧めします）。

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Firebase と MySQL： 機能一覧

Firebaseとは

Firebase Realtime Database（Firebase）は、ユーザー間でリアルタイムにデータを同期・保存するクラウドベースの NoSQL データベースです。NoSQL には、他にも MongoDB や Cassandra がありますが、Google は Firebaseをウェブベースやモバイルアプリ開発のためのバックエンドソリューションとして販売しています。また、Firebase は、様々なデバイスを横断した連携や、サーバ不要アプリを作成する機能をユーザーに提供しています。

DevOps に長く携わっている方なら、"Envolve "という名前を覚えているかもしれません。これは２０１１年に Tamplin と Lee が作ったオリジナルのサービスで、実は統合型オンラインチャットツールでしたが、開発者はチャットに使われるリアルタイムアーキテクチャがアプリケーションデータの同期に最適であることを発見し、クリエイターたちはこれをFirebaseとして切り離しました。そして、シードラウンド（資金調達）で多額の資金を調達した後、Firebase は ２０１４年に Google に買収されました。その後は、彼らが言うように、過去のことです。

Firebaseのユースケース

リアルタイムのデータ同期機能は、データベースサービスを必要とするアプリケーション開発者にとって魅力的なものです。保存されているデータに加えられた変更はすべて、接続されているどのサービスにもすぐに伝わり、プログラマーが個々のプラットフォーム用に個別のインスタンスを作成する必要がないため、クロスプラットフォームのモバイルアプリケーションの開発に最適です。また、このアーキテクチャは、コラボレーション・ビジネス・ツールや通信サービスなどのアプリケーションも備えています。

Firebaseは、Android、iOS、JavaScript SDK を介してデータをサッと同期し、それによって結果セットのサイズに応じて拡張する表現力豊かなクエリが実現します。リアルタイムのデータ同期を必要としないユーザーには、１回限りの読み込み機能が有効かもしれません。

MySQLとは

Oracle 社が開発した MySQL は、世界で最もよく使われているオープンソースデータベースであり、FreeBSD、Linux、OS X、Solaris、Windowsなど、２０以上の OS（オペレーティングシステム）で動作します。MySQLは、ドメイン固有のプログラミング言語である SQL（Structured Query Language：構造化問い合わせ言語）をベースとした RDBMS（リレーショナルデータベース管理システム）であり、PostgreSQLも一般的な RDBMS の一例です。Firebase と違って、MySQL はオープンソースのデータベースであるため、無料で使え、ビジネスのニーズに合わせた変更も可能です。さらに、クラウドストレージを使った MySQL の展開も、オフラインでアクセスできるオンプレミスバージョンの構築も可能です。

MySQL は RDBMSとして、関連するデータ型に基づいてデータを様々なテーブルに分類し、プログラマは SQL を使って、RDBMS からデータを変換および抽出します。

My SQLのユースケース

MySQL が OS に実装されると、企業は MySQL によって、ユーザー、ネットワークアクセス、およびコンピュータストレージシステムのその他のコンポーネントを管理できるようになります。

また、MySQL は、顧客詳細、製品在庫、取引リストなどの情報の保存とアクセスにも最適であり、CRM（顧客関係管理）では、連絡や販売の記録に必要な関連顧客情報すべてにサッとアクセスするために、SQL データベースがよく使われます。

Integrate.io は My SQL とすぐに接続できるので、顧客詳細やトランザクションを全てデータウェアハウス内の他のビジネスデータと統合しやすく、より明確なビジネスインサイトが得られるようになります。Integrate.ioのネイティブMySQLコネクタの詳細については、Integrate.io のページをぜひご覧ください。

FirebaseとMySQLの違い

FirebaseとMySQLには、以下のように様々な違いがあります：

• Firebase では NoSQL が使われ、MySQL では SQLが使われる
• Firebase には水平方向のスケーラビリティ（拡張性）があり、MySQL には垂直方向のスケーラビリティがある
• Firebase ではキーバリューストア、ワイドカラムストア、グラフストア、ドキュメントストアが使われ、MySQLはテーブルベースでである
• Firebase には非構造化データを容易にする動的スキーマがあるが、MySQL にはあらかじめ確定されたスキーマがあり、非構造化データの扱いは容易ではない。

結局のところ、組織がどのようにデータを管理する必要があるかということになります。MySQL の確定済みスキーマは、使用前にデータの構造が決まるため、制限を受けることがありますが、MySQL が複雑なデータの確定や操作をシンプルで価値のあるプロセスにしてくれるのも事実です。また、複数行のトランザクションでは Firebaseよりも優れています。逆に言えば、NoSQL はデータを水平に拡張するため、大規模なデータセットには Firebase が適していると言えますし、Firebase は MySQL よりも若干速いです。

関連記事： What Are the Top 10 SQL Server Data Tools for 2023?

サポートとトレーニング

MySQL と Firebase を比較する際のもう一つのポイントは、どの程度のサポートが期待できるかを把握しておくことです。専任のデータ管理者であれば、どちらのデータベースシステムにも簡単に対応できるかもしれませんが、現場にデータ専門家がいない企業やスタートアップ企業では、トレーニングやサポートが不可欠です。

Firebase のサポートオプション

• オンラインコミュニティ
• 学習の手引・チュートリアル
• ブログ
• Firebase サミット（年次イベント）
• 会合
• ポッドキャスト
• Firebaseアルファプログラム（Firebase 製品への早期アクセス用）

MySQL のサポートオプション

• MySQL Developer Zone（ドキュメント/サーバマニュアル/チュートリアル/記事）
• フォーラム
• メーリングリスト
• バグデータベース
• トレーニング・資格取得
• コンサルティングサービス

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価格設定

もちろん、最初に予算を考えずに大きな技術スタックを決めてしまうビジネスはなく、どちらのデータベースについても、必要性と、データを扱うのに必要なリソースのレベルを考慮しないといけません。ここでは、価格に関する基本的なことをみていきましょう。

Firebase

Firebase は、かなり複雑な料金体系になっており、機能が限定された「Spark Plan」と呼ばれる無料層と、「Blaze Plan」と呼ばれる従量制の層があります。

• Spark Plan：無料だが制限があるため、開発者やビジネスを始めたばかりの人に限って言えば有効かもしれない。
  
  
• Blaze Plan：入力された情報をもとに予想価格が算出される。この仕組みは、認証されたクエリとトランザクションに基づいている。それぞれ0.01ドルから0.18ドルの範囲であり、企業はこれを使用量に応じて支払うことになるが、一定の上限を超えると、Blaze の価格は Google Cloud の価格と統合される。

ちなみに、Blaze Plan では、ユーザーが要件やプロジェクトの種類を入力して見積もりを取る必要があります。

MySQL

オープンソースのプラットフォームとして、MySQL は無料ですが、機能とセキュリティを追加で備えた組み込みバージョンを必要とする企業向けの商用オプションが 4,280ドルから64,200ドルの範囲で用意されています。

データ管理は Integrate.io で簡単になります

Firebase と MySQL は、大きく異なるエコシステムに基づくさまざまなデータ管理ソリューションを提供するデータベースです。クラウドベースの NoSQL データベースである Firebase は、大規模なデータセットを効率的に処理し、オープンソースの RDBMS である MySQL は、複雑なデータを扱うのに十分な能力を備えています。つまるところ、価格で言ったら MySQL の方が安価であり、クロスプラットフォーム開発で言ったら Fireblaze の方が特化しています。

Integrate.io は、ETL（抽出、変換、格納）技術を使って、データベースやビジネス SaaS から情報を取り出し、それをすべてデータウェアハウスに引き込んで、「信頼できる唯一の情報源（Single source of truth）」を提供するデータ統合クラウド・プラットフォームです。リバースETLにより、データを必要な場所に正確に送ることができ、超高速ELTやCDC（変更データキャプチャ）技術によって、急速に変化するデータセットを正確に保つことができます。

完全なデータ整合性により、効果的なデータ統合ツールなしでは不可能なレベルのデータ可観測性が得られ、それによって、内部ビジネスシステムをより高い効率で監視・報告し、問題が発生した場合には迅速に対処することができるのです。

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