Google アナリティクス は、Web トラフィックの傾向を把握しようとする企業にとって、最も広く利用されている Web 解析プラットフォームの1つであり、他の多くのビジネスアプリケーションやデータソースと統合されていますが、組織によっては、データウェアハウスやデータレイクのような複雑なプラットフォームにはこのようなの統合の設定が難しい場合があります。
ただ幸いなことに、多くの大手データ統合および ETL 企業に、Google アナリティクスの統合に特化したアクセス可能なコネクタ、ツール、サポートがあります。
Google アナリティクスの ETL ツールについては、本ガイドでいくつか取り上げますが、その前に、Google アナリティクスの ETL ツールについて知っておくべき重要なことを以下に挙げます:
- ETL をカスタムコーディングすることもできるが、ETL ツールを使えば、早くてエラーのない統合結果をもっと得やすくなる。
- 大抵の Google アナリティクス の ETL プロバイダーには、セットアップがしやすくなるための詳細なドキュメントがある。
- Integrate.io のようなツールには、Google アナリティクス の ETL のためのコネクタと明確なユースケースがあるだけでなく、ローコードのビジネス統合の詳細なライブラリがある。
- ETL のプロジェクトに携わったことがない場合は、カスタマーサポートの評価が高い ETL ベンダーを探すべきである。
- Google アナリティクスで ETL ツールを使うのは、Web トラフィックデータをビッグデータストアやより広範な分析プロジェクトに正確に反映させる最善策である。
Google アナリティクスの ETL ツールとは
Google アナリティクスの ETL ツールは、よりスムーズな Google 統合とデータ統合プロジェクトのためのコネクタとサポートを提供する ETL(抽出、変換、格納)プラットフォームです。効果的な Google アナリティクスの ETL ツールを使うことで、ユーザーは Web トラフィックのデータをデータウェアハウス、レイク、その他のビッグデータストレージシステムに簡単に接続することができ、それによって Google アナリティクスのデータが解釈しやすくなり、より大きな分析イニシアチブとビジネス予測に統合することができるようになります。
Google アナリティクスの ETL ツールの評価方法
Google アナリティクスのデータ統合プロジェクトに最適な ETL ツールを選択するのは難しい作業です。なので、チームがより効果的に選択肢を評価できるよう、以下のような重要な点を考慮すべきです:
主な機能
Google アナリティクスの ETL プロジェクトに対応する機能があらかじめ組み込まれていない ETL ツールを選択すべきではありません。ベストな結果を得るには、Google アナリティクスのコネクタ、ドキュメント、関連するサードパーティアプリケーションの統合をネイティブで提供しているツールを探しましょう。
使いやすさ
ETL のプラットフォームは、データソースや統合先に関わらず、統合のプロセスをより簡単にするものであるべきです。なのでローコード/ノーコードのインターフェース、セットアップとトラブルシューティングに重点を置いた豊富なドキュメント、トップクラスのカスタマーサポート体制に注目しましょう。
料金設定
ETL ツールは、特に大量のデータを扱う場合、すぐに高額になる可能性があります。Google アナリティクスの ETL の競合各社がどのような料金設定をしているかに注意を払い、どの程度までなら支払えるかを事前に検討しましょう。
1.Integrate.io
G2 の評価:5つ星中4.3
主な機能:
- ローコード/ノーコードの ETL、リバースETL、ELT
- CDC(変更データキャプチャ)とデータオブザーバビリティ
- 何百もの事前構築済みデータコネクタ
- API 生成機能
- 24時間365日のカスタマーサポート
Integrate.io は、特に Google アナリティクスの ETL のためのコネクタとサポートを提供するデータ統合および ETL プラットフォームです。ユーザーは Google アナリティクスを Google BigQuery、Snowflake、MySQL、Amazon Redshift に接続するのが最も一般的ですが、その他のビジネスアプリケーションコネクタも多数用意されています。Integrate.io は、その使いやすさやカスタマーサポートへのアクセスしやすくプロフェッショナルなアプローチから、最終的に多くの購入者に選ばれています。
Integrate.io の価格はモジュール式で設定されており、例えば ETL とリバースETL の場合、価格は年間15,000ドルからになり、無料トライアルのオプションがあります。
2.Stitch
G2 の評価:5つ星中4.5
主な機能:
- データウェアハウスのレプリケーション
- デベロッパーに優しいインターフェースとレポート
- 標準および Stitch 認定のデータソース
- データ抽出のための Singer オープンソース・フレームワーク
- レプリケーションのためのアンカーと高度なスケジューリング
現在 Talend の傘下にある Stitch は、デベロッパーのニーズに重点を置いた ETL サービスのリーディングプロバイダーであり、オープンソースのデータ抽出のための、拡張可能な REST API や Singer プロジェクトへのユーザーアクセスがあります。そして特に Google アナリティクス向けには、Google アナリティクスのデータを様々なデータウェアハウス環境に統合することができます。
Stitch の従来のトライアル期間は14日間ですが、同社では現在、「スタンダード・プラン」を2ヶ月間無料で利用できるキャンペーンが実施されています。ちなみにスタンダードプランは500万データ行で月額100ドル又は年額1,000ドルからあります。
3.Hevo Data
G2 の評価:5つ星中4.3
主な機能:
- クロスチャネルのデータ統合
- コード不要のインターフェース
- データウェアハウスと BI(ビジネスインテリジェンス)ツールのネイティブ統合
- 自動エラーフラグ付けと解像度
- コンプライアンス主導のデータ暗号化
Hevo Data は、強固な機能、データセキュリティとコンプライアンス、使いやすさのバランスでユーザーに選ばれている、主要な ETL およびコード不要のデータパイプラインです。特に、Hevo が提供するGoogle アナリティクスと Google BigQuery 間のスムーズな統合や、Google アナリティクスとデータストアやその他の Google ツールとの統合の速さには、顧客から高い評価を得ています。
また、Hevo Data は、100万件のイベントとGoogle アナリティクス 360 などの50以上の無料コネクタオプションを含む無料プランで利用可能です。
4.Talend Open Studio
G2 の評価:5つ星中4.4
主な機能:
- グラフィカルなデータプロファイル
- オープンソース
- 柔軟な統合
- データパイプラインの構築
- ファイル管理
Talend Open Studio は、カスタマイズ可能な ETL プロジェクトに対応する Talend プラットフォームの無料オープンソース版です。このツールは必ずしもGoogle アナリティクスのコネクタやデータソースをネイティブに持っているわけではありませんが、デベロッパーが最も使用するツールへの接続を自由に設定できるようにデザインされています。
Open Studio は無料で使えますが、後でより多くのリソースが必要になった場合は、Talend Cloud にアップグレードするオプションもあります。
5.Fivetran
G2 の評価:5つ星中4.2
主な機能:
- 300以上の事前構築済みコネクタ
- コード不要のインターフェース
- レポートレイヤーの API 接続
- 2日間のロールバックデータ同期
- 事前構築済みおよびカスタムスキーマのレポート
Fivetran は効率的な ETL プラットフォームであり、信頼性の高いデータ同期、高いデータレプリケーション速度、幅広いデータコネクタのために多くのユーザーに選ばれています。また、Google アナリティクスのために、コネクタのドキュメント、複数のクラウドベースのデスティネーションのオプション、およびノーコードのインターフェースを備えた専用のコネクタがあります。
Fivetran は、少ないデータ量に Standardプランの機能が必要なユーザー向けの Free プランなど、プランオプションがいくつか用意されています。
6.Airbyte
G2 の評価:5つ星中4.5
主な機能:
- オープンソース のELT
- 350 以上のデータコネクタ
- コネクタ開発キット
- セルフホスティングおよびクラウドホスティングオプション
- データベースおよび API のレプリケーション
Airbyte は ETL よりも ELT に重点を置いていますが、Google アナリティクスの 統合プロジェクトに役立つ多くの機能があります。そして最も重要な点として、Airbyte が350以上のデータコネクタをユーザーに提供していることがあり、これはこの市場の競合他社よりも多いです。また、 ユーザーは、必要なものが見つからない場合はセルフサービス コネクタ開発キットにあやかることもできます。
Airbyte は、「Airbyte Cloud」、「Airbyte Self-Managed」、「Powered by Airbyte」の3形態で利用可能です。
料金については、最も手頃なオプションは、セルフマネージドの「Community plan」で、少量のデータであれば無料でオープンソースで利用できます。
7.Panoply
G2 の評価:5つ星中4.5
主な機能:
- Google アナリティクスのスナップコネクタ
- SQL のワークベンチ
- BI ツールおよびデータウェアハウスのコネクタ
- 埋め込みグラフとチャート
- データ型の自動検出
Panoply は、Google アナリティクスなど数多くの一般的なビジネスツール用のコネクタと SQL 管理機能を備えたクラウドデータプラットフォームであり、ユーザーに優しいインターフェース、使いやすいデータコントロール、自動化機能により、多くのユーザーに選ばれています。
Panoply の価格は、例えば月額 1,000 万行の場合だと、月額 389 ドル、または年払いにした場合はひと月あたり299 ドルからあります。
8.Analytics Canvas
G2 の評価:5つ星中4.6
主な機能:
- Google アナリティクス 4 の BigQuery SQLコネクタ、ビルダー、ジェネレータ
- コード不要のワークフロービルダー
- Google アナリティクス 4、ユニバーサルアナリティクス、Google アナリティクス 360用コネクタ
- データソースのブレンド
- Google アナリティクスのデータのバックアップサポート
Analytics Canvas は、Google アナリティクスのさまざまなバージョン用のコネクタ、API、ETL ツールに特化したデータ管理プラットフォームです。その詳細なドキュメントとGoogle アナリティクス4 の BigQuery コネクタのために、多くのユーザーから選ばれており、価格は月額49ドルからあります。
9.Skyvia
G2 の評価:5つ星中4.8
主な機能:
- ETL、ELT、リバースETL
- ノーコードでのパイプライン構築
- REST APIアクセス
- 統合スケジューリング
- オンプレミス統合機能
Skyvia は、Google アナリティクスの ETL、ELT、リバースETL に対応するコード不要のプラットフォームであり、ユーザーは、BI、データウェアハウス、その他のビジネスアプリケーションやマーケティングアプリケーションにまたがる、Google アナリティクス用の多くの事前構築済みコネクタを利用できます。また、無料版で Skyvia をお試しできます。
10. Zuar Runner
G2 の評価:なし
主な機能:
- 自動化されたデータパイプライン
- Google アナリティクスのデータセットへのフルアクセス
- 高度な分析のためのテーブル構築
- ETL および ELT
- JSON 認証ベースの認証
Zuar Runner は ELT および ETL のソリューションであり、そのデータステージングおよび可視化機能により、ユーザーによく選ばれています。また、オンプレミスのデータ統合のセットアップが必要な Google アナリティクスのユーザーにとっても強力なオプションです。尚、料金については Runner へのお問い合わせが必要です。
Integrate.ioで データの力を解き放とう
他の多くのGoogle アナリティクスの ETL プロバイダーと比べて、Integrate.io はカスタマーエクスペリエンスに重点を置いており、ローコード/ノーコードのセルフサービス機能、詳細なウェビナーとドキュメント、24時間365日の顧客に寄り添ったカスタマーサポートを、Google アナリティクスの ETL のどの段階でも全ユーザーが確実に利用できるようにしています。
詳細をご希望の方は、ぜひこちらからデモを予約ください。
Integrate.io の Google アナリティクスの ETL ツールに関するQ&A
Q. ETL ツールとは何ですか?
A. ETL(抽出、変換、格納)ツールは、さまざまなソースから統一されたデスティネーションへのデータの抽出、変換、格納をしやすくするためにデザインされたソフトウェアソリューションです。このようなタスクを自動化してデータの正確性を確保し、さまざまなデータソース間のシームレスな統合と分析を可能にすることで、データプロセスに利益をもたらします。
Q. ETL ツールはどのように様々なデータソースと統合するのでしょうか?
A. ETL ツールは、様々なコネクタや API を通じて様々なデータソースと接続し、それによって様々なデータタイプの抽出と変換ができるようになります。またこのデータには、構造化データ、非構造化データ、データベース、クラウドストレージなどが含まれるため、ETL ツールはさまざまなデータ統合や分析のニーズに対応できます。
Q. ETL ツールを選択する際に考慮すべき主な機能はありますか?
A. データ統合と分析のための ETL ツールを選択する際には、データ変換機能、データソース接続性、自動化オプション、スケーラビリティ、モニタリングおよびレポートツールなどの機能を考慮しましょう。このような機能は、データプロセスを最適化し、統合されたデータから価値あるインサイトを得るために重要です。