データベースは、どんな組織にとっても重要なソフトウェアの一部であり、データの保存や、ユーザーによる必要に応じてデータへのアクセスや変更を可能にします。一方、AWSのAmazon RDSやMicrosoftのAzureのように、多くの異なるデータベースがあるため、どれが自分の組織に適しているかを決めるのは難しいことかもしれません。本記事では、データベースの種類を説明し、ニーズに合ったデータベースの選択をお手伝いします。

データベースとは?

データベースとは、コンピュータがアクセスできるデータの集合体です。データは、見つけやすく使いやすいように整理されており、データベースは、顧客、製品、従業員に関する情報の保存など、さまざまな用途に使われます。

組織に適したデータベースの選び方

データベースの選び方で迷ったときは、以下のステップを参考にするとよいでしょう:

  1. 組織のニーズを確認:組織ごとに異なるので、データベースの選定は特定のニーズに合わせて行うことが重要です。このステップを抜くと、必要ない機能にお金を払うことになるかもしれません。
  2. さまざまな種類のデータベースを調査:すべてのデータベースが同じように作られているわけではなく、特定のタスクに適しているものもあります。例えば、リレーショナルデータベースは、データをテーブルに整理して保存するのに適してますが、グラフデータベースは、視覚化する必要のある重要な価値を格納するのに適しています。
  3. データベース管理システムの特徴の比較:コスト、使いやすさ、拡張性などの要素を考慮し、レビューを読んで、キャッシュやレイテンシー性能など、各システムの長所と短所を理解しましょう
  4. 組織に適したデータベースフレームワークの選択:データ構造を選択したら、組織に導入する前に徹底的にテストし、最適化しましょう。

ビジネスに最適なデータベースによって、チームが迅速かつ効率的にデータを取り出せるようになるのが理想的です。データ準備の向上は、成長企業にとって不可欠であり、生産性と全体的なパフォーマンスも向上します。

データベース の種類

データベースには様々なものがありますが、代表的なものは以下の通りです:

  • リレーショナルデータベース:このデータベースは、データをテーブルに格納します。各テーブルには独自のキーがあり、それを使ってデータの識別や取得ができます。リレーショナルデータベースは使いやすく、頻繁なアクセスが必要なデータの保存に適しています。
  • オブジェクト主導型データベース:データをオブジェクトとして格納するデータベースです。オブジェクトは互いにリンクすることができ、関連するデータへのアクセスがしやすくなります。複雑なデータの保存に適しています。
  • 集中管理型データベース:データを一カ所に集中的に保存するデータベースであり、大規模な組織では、複数の部門や拠点でデータを共有するためにこのタイプのデータベースを使用することが多いです。
  • 分散型データベース:複数のコンピューターにデータを保存するデータベースであり、データが異なる場所に分散している組織では、このデータベースを使用することが多いです。
  • NoSQLデータベース:非リレーショナルデータベースの一種であり、従来のデータベースでは保存が困難な大量のデータを保存するために設計されています。大量のストレージを必要とするビッグデータアプリケーションでは、NoSQLデータベースが使われます。
  • 階層型データベース:データを階層的に格納するデータベースであり、階層構造の各レベルはノードと呼ばれます。階層型データベースは、組織図のような親子関係のあるデータの格納に適しています。
  • ネットワークデータベース:ネットワーク上にデータを格納するデータベースであり、ネットワーク上の各ノードは他のノードとリンクしていることから、関連するデータにアクセスしやすくなっています。ネットワークデータベースは、多くの関係を持つデータの格納に適しています。
  • クラウドデータベース:データをクラウド上に保存するデータベースであり、複数の部署や拠点でデータを共有する必要がある組織では、クラウドデータベースを利用します。

データベース を使うメリット

データベースには、以下のような多くの利点があります:

  • データの一元的な保存:これにより、ユーザーは必要なデータにアクセスしやすくなります。一元化されたデータベースがあれば、すぐにインデックスを作成し、誰がデータにアクセスし、何をすることができるかを管理することができます。
  • 様々なフォーマットでのデータ保存:これにより、ユーザーは必要なデータにアクセスしやすくなり、NoSQLデータベースでは、JSON、XML、バイナリ形式でデータの保存ができます。
  • 複数の部署や拠点にまたがるデータ共有の簡易化:分散型データベースでは、複数のサーバーにデータセットをリアルタイムに複製することができ、これにより、ユーザーがどこにいても、必要なデータにアクセスしやすくなります。
  • アプリケーションの拡張の簡易化:クラウドデータベースでは、ニーズの高まりに応じて簡単にサーバーを追加することができます。そのため、新しいハードウェアに投資することなく、アプリケーションを簡単に拡張することができます。
  • データのバックアップと復元の簡易化:データベースを使えば、バックアップの作成と、何らかの問題が発生した場合のデータの復元を自動化しやすくなります。これにより、データの保護がしやすくなり、安全性を保つことができます。

データベース を選ぶときのポイント

組織でデータベースを選択する際には、以下のような重要な要素を考慮する必要があります:

  • 使いやすさ:データベースは、特に技術者でないユーザーにとって使いやすく、理解しやすいものでなければなりません。コーディングやSQLに精通していないチームには、ローコードインターフェースを備えたデータベースが不可欠です。
  • 互換性:データベースには、お使いのソフトウェアやハードウェアとの互換性が必要です。購入前に、必ず互換性を確認しましょう。データベースのために会社のインフラを再構築しなければならないような場合は、おそらくそのデータベースは適切ではありません。
  • 柔軟性:データベースは、将来のニーズに対応できるような柔軟性を備えている必要があります。データの大幅な増加や変更が予想される場合、柔軟性のあるデータベースは必須です。
  • コスト:データベースを選択する際には、コストを考慮する必要があります。有料オプションだけでなく、限られた機能で使える無料やオープンソースのオプションも多くあります。予算とニーズに合ったオプションを選びましょう。
  • サポート: 何か問題が発生したときのために、サポートが充実しているデータベースを選ぶことが重要です。どれにするか決める前に、企業のカスタマーサポート方針を必ず調べましょう。例えば包括的な文書、チャットボット、ライブサポートなどの機能は有益です。
  • データベース管理システムと統合:技術の進歩に伴い、企業はかつてないほどの量のデータを収集し始めています。企業は、データを理解し、それに基づいて行動を起こすのに、データベース管理システムを使わなければいけません。

Integrate.io が適切なデータベースの選択をお手伝いする方法

データベースを選択する際の主な優先事項の1つは、可能な統合とその容易な構築です。データベースが必要なアプリケーションやデータソースに接続できない場合、組織の生産性が制限される可能性がありますが、 Integrate.ioは、あらゆるデータベース、アプリケーション、データソースに接続できるAPI管理プラットフォームで、作業中のすべてのアプリケーションを表示するための中央視覚化ハブがあります。Integrate.ioがあれば、コードを書いたりプログラミング言語を学習したりすることなく、統合機能をサッと構築することができます。

デモやご相談の際は、こちらのリンクへご登録頂けますと幸いです。後ほど弊社担当者よりメールさせて頂きます。