企業は重要な意思決定を行うのにデータに依存していますが、特にデータソースが増加し続ける中、データの管理は大変です。そこで ETL(抽出、変換、格納)ツールが、データソースをすべて1つに統合することでこのプロセスをシンプルにしてくれ、その結果、データの力をシンプルかつ迅速に活用することができます。
以下は、ETL ツールについて押さえておくべき5項目です:
- Jitterbit は、アプリケーションや API などの幅広いデータソースを接続するPaaS(サービスとしてのプラットフォーム)オプションである。
- Talend は、データ変換、管理、準備、処理を1つのツールで提供するデータ統合プラットフォームである。
- Integrate.io は、ETL プロセスをシンプルにするローコード/ノーコードプラットフォームであり、膨大な数の内蔵コネクタやドラッグ&ドロップのインターフェースなど、パイプラインの構築がしやすくなる多くの機能を備えている。
- Jitterbit、Talend、Integrate.io の間にある主な違いは、価格、内蔵コネクタの数、カスタマーサポートのレベルなどである。
- ツール選択の際は、主に、シンプルな UI(ユーザーインターフェース)、ETL /リバース ETL機能、ローコード操作などの機能を確認すべきである。
このガイドでは、市場におけるオススメの ETL ツールのうち Jitterbit、Talend、Integrate.io の3つを分析します。それぞれの主な機能、内蔵コネクタ、価格戦略、カスタマーサポートオプションをご紹介し、皆さんの独自のビジネスニーズに基づいた十分な情報から来る決定をお手伝いします。
Jitterbit とは
G2 の評価:5つ星中4.6
Jitterbit は、組織内の様々なアプリケーションやデータソース、API を接続するプロセスを効率化する iPaaS(サービスとしての統合プラットフォーム)です。直感的なドラッグ&ドロップインターフェースを特徴とし、それによってデータ統合のプロセスがシンプルになります。
Talendとは
G2 の評価:5つ星中4.4
Talend は、データ統合、データ品質、データ変換、データ準備、ビッグデータ処理など、さまざまなデータ関連プロセスのための幅広いツールとサービスを提供するデータ統合およびデータ管理プラットフォームです。
Integrate.io とは
G2 の評価:5つ星中4.3
Integrate.io は、様々なソースから多数のデスティネーションへのデータの抽出、格納、変換のプロセスを効率化する、ローコード/ノーコードのデータパイプラインプラットフォームです。
また、ドラッグ&ドロップのインターフェースと内蔵された140を超えるコネクタにより、1行もコードを書くことなく、誰でも ETL、リバース ETL、ELT、CDC(変更データキャプチャ)プロセスをセットアップして管理できます。
比較概要
Jitterbit | Talend | Integrate.io | |
主な機能 |
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内蔵コネクタ |
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料金設定 |
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カスタマーサポート |
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Jitterbit ・ Talend・Integrate.io: 主な特徴
各プラットフォームはそれぞれユニークですが、ここではその主な特徴を見ていきましょう。
Jitterbit
- ドラッグ&ドロップのインターフェース:Jitterbit のインターフェースによって、統合ワークフローの構築、データ変換のマッピング、ビジネスルール確定のプロセスがシンプルになる。
- 内蔵コネクタ:このプラットフォームには、広く使われているアプリケーション、サービス、データベースへの豊富な内蔵コネクタのライブラリがあり、それによって、様々なシステムの接続に要する時間と労力が削減される。
- API 管理:広範な API 管理機能があり、それによってユーザは簡単に API を作成、公開、管理できるようになる。また、このプラットフォームには、API のバージョン管理、セキュリティ、分析などの機能があることによって、ユーザは API のライフサイクル全体を管理できるようになる。
- セキュリティおよびコンプライアンス:GDPR(EU一般データ保護規則)、HIPAA(医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)、SOC 2(サービス組織コントロール2型)を含む厳格なセキュリティ基準とコンプライアンス規制を遵守している。
Talend
- 豊富なコネクタ:さまざまなデータソース、アプリケーション、サービス向けの膨大なコネクタに対応しており、複数のさまざまなシステムからのデータを簡単に統合できる。
- データ品質とプロファイリング:Talend には、組織がデータの正確性と一貫性を確保するのをサポートする、強固なデータ品質およびプロファイリングツールが含まれている。
- ビッグデータとリアルタイム統合:ビッグデータ統合に対応しており、それによって組織は大量の構造化データおよび非構造化データからインサイトを処理、分析、抽出ができるようになる。
Integrate.io
- ドラッグ&ドロップのインターフェース:Integrate.io は、複雑なデータパイプラインを手動でコーディングすることなくデザインおよびデプロイするプロセスをシンプルにする、ユーザーに優しいローコード/ノーコードインターフェースを特徴としている。
- ETL およびリバース ETL:ユーザーは様々なソースからデータを抽出し、目的の形式に変換し、ターゲットシステムに格納する従来の ETL 操作を実行することができ、リバースETL にも対応している。
- ELT および CDC::ELT に対応しており、生データをまずターゲットシステムに格納し、その後変換を実行する。このアプローチは、ビッグデータやクラウドベースのデータウェアハウスに特に有効である。また、このプラットフォームは、ソースデータの変更をリアルタイムで取り込んで処理できる CDC 機能も提供している。
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データのオブザーバビリティ(可観測性):データの信頼性と実用性を常に確保するために設定可能なモニタリングとデータアラートが組み込まれている。
高度なAPI管理機能:包括的な API 管理機能があることから、ユーザーは簡単に API を作成、公開、管理することができる。
内蔵コネクタ
内蔵コネクタは、データ統合プロセスを大幅にスピードアップできます。ここでは、3つのプラットフォームにある内蔵コネクタについて見ていきます。
Jitterbit
Jitterbit が提供する130以上のコネクタは、API、FTP、HTTP などの汎用的なものと、Microsoft Suite や Google Services などのアプリケーション固有のものに分けられます。
以下は、Jitterbit のコネクタのサンプルです:
Talend
Talendは1,000を超えるコネクタとコンポーネントを備えており、クラウドやオンプレミスを問わず、あらゆる環境のデータを統合できます。
(残念ながら、Talend にはコネクタのリストがどこにも表示されていません)
Integrate.io
Integrate.io は、Salesforce、Mailchimp、Shopify などの最も広く使われているプラットフォームやマイナーな統合に向けて140以上の内蔵コネクタを提供しています。
Integrate.io の内蔵コネクタのサンプルです:
料金設定
特筆すべき例外もありますが、ほとんどのデータ統合プラットフォームは使用量に応じて課金されます。ここでは、Jitterbit、Talend、Integrate.io の価格戦略を比べてみましょう。
Jitterbit
Jitterbit の料金プランは、使用する接続数に基づいており、スタンダードプランは2〜3コネクタ、プロフェッショナルプランは5コネクタです。
そして、Enterprise プランは、8つ以上のデータソースと接続先を探している大規模な組織に最適です。
Jitterbit は価格を公表していないため、カスタム見積もりについては営業部門への問い合わせが必要です。また、トライアルを申し込んで、このプラットフォームが自分に合ったものであるかを確認するのもいいでしょう。
Talend
Talendは、Stitch、Data Management Platform、Big Data Platform、Data Fabricなど、ニーズに応じて選択できるさまざまなオプションを提供していますが、現在、Talend は Web サイトで価格を公開していないため、詳細については営業への問い合わせが必要です。
Integrate.io
Integrate.io は、ユーザーが最も使用する ETL 機能に基づいて、シンプルで透明性の高い価格モデルを提供しています:
- ELT および CDC:料金は年払いの場合、月額159ドルからで、無制限のコネクターと500万行のデータにアクセスでき、初期同期も無料。
- ETL およびリバース ETL:価格はスタータープランの年間15,000ドルからで、コネクタを1つ追加するごとに年間2,000ドルが追加される。このプランでは、24時間365日のチャット、メール、電話サポートに加えて、2つのコネクタ、無制限のパッケージ、転送、およびユーザーへのアクセスが提供される。
カスタマーサポート
カスタマーサポートは、データ統合プラットフォームを選択する際に考慮すべき最も重要な側面の 1 つです。ここでは、各プラットフォームのサポートオプションと可用性を比べてみましょう。
Jitterbit
Jitterbit のサポートオプションは、ユーザーが選択する料金プランに基づいています。スタンダードプランの場合、平均48時間のレスポンスが期待でき、エンタープライズだと応答時間は6時間程になります。また、すべてのプランで営業時間内に電話によるサポートをご利用いただけます。さらに、Jitterbit にはセルフサービスアシスタンスや他のユーザーとの連携に利用できるコミュニティがあります。
Talend
Talend のオンラインヘルプセンターでは、ドキュメント、ビデオチュートリアル、よくある質問などのリソースにアクセスできます。さらに、Talend のオンラインコミュニティに参加して、他のプラットフォームユーザーからサポートを受けることもできます。尚、Talend の代理店による専門的なカスタマーサポートを受ける際は追加料金が発生します。
Integrate.io
Intergate.io は、クラス最高のチャット、メール、電話によるカスタマーサポートを24時間365日提供しています。解決までの平均時間はわずか51分で、最初の応答時間は平均2分未満です。
3つのうちでどれが最適か
どれにするか決める前に、組織独自の要件に基づいて各プラットフォームを徹底的に評価することが非常に重要です。ここでは、各プラットフォームの概要と、どのような人にオススメかを見てみましょう:
- Jitterbit は、高度な API 管理や豊富な内蔵コネクタライブラリなど、幅広い機能を備えた包括的な iPaaS ソリューションが必要な場合に最適な選択肢になるが、よりわかりやすいデータ統合ツールを探している組織にとっては、必要以上の機能が提供されてしまう可能性がある。
- リアルタイムのデータ統合と包括的なデータガバナンス機能が必要な場合、 Talend は素晴らしい選択肢となるが、経験の浅いチームにとっては、その複雑さについていけないかもしれない。
- Integrate.io は、豊富なコネクタライブラリーとユーザーに優しいノーコードのインターフェースで際立っており、機能に妥協することなくシンプルで使いやすい ETL ツールを求める組織にとって理想的な選択肢となる。
その他の ETL プラットフォーム
ここで取り上げた3つ以外にも ETL プラットフォームは存在します。何にせよ、選択肢を理解してベストな選択をすることが最善です。
その他の ETL ツールについては、こちらをご覧ください:
Integrate.io についてもっと詳しく
Integrate.io は、様々なソースからのデータの接続、変換、管理をシンプルにする、強力なクラウドベースのデータ統合プラットフォームです。
ユーザーに優しいノーコードのインターフェース、140以上の内蔵コネクタの豊富なライブラリなど、高度な機能を備えた Integrate.io は、データを簡単に活用したい組織にとって理想的な選択肢です。
こちらでIntegrate.io をチェックして、このプラットフォームがデータ統合戦略の変革にどのように役立つかをぜひご覧ください。
ETLプラットフォームFAQ
Q. ETL プラットフォームはどのように選べばいいですか
A. 適切なETLプラットフォームを選択するには、まずは必要な ETL 機能を理解しないといけません。選択するプラットフォームは、組織にとって重要な機能を提供するものでないといけませんからね。ツールを比較する際には、使いやすさ、内蔵コネクタの範囲、スケーラビリティ(拡張性)、高度な機能、価格、カスタマーサポートなどを考慮に入れましょう。
Q. Jitterbit、Talend、Integrate.io の目的は何ですか?
A. このデータ統合プラットフォームは、様々なソースから特定のデスティネーションにデータを抽出、変換、格納するプロセスをシンプルにすることを目的としています。なので、ETL プロセスの結果、データは1つの場所に保存され、データ分析プロセスがシンプルになります。
Q. Jitterbit と Talend と Integrate.io の主な違いは何ですか?
A. 以下は、このデータ統合プラットフォームの主な違いです:
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使いやすさ:Integrate.io はユーザーに優しいノーコードのインターフェースを提供し、Jitterbit と Talendはより技術的な専門知識があるユーザーに対応している。
- カスタマーサポート:Integrate.io は、選択した料金プランに関わらず、クラス最高のカスタマーサポートで知られているが、Talend や Jitterbit を利用する場合だと、ユーザーは専用の迅速なサポートを受けるために追加料金を支払うか、プランのアップグレードが必要。