MongoDB と Redis の比較における5つの重要な違い:
- 速度: Redis はインメモリデータベースなので、MongoDB より速い。
- RAM:Redis は、非自明なデータセットに対して MongoDB より多くの RAM (ランダムアクセスメモリ)が使われる。
- スケーラビリティ: MongoDB は Redis よりも優れたスケーリングを実現する 。
- ストレージ:ビジネスでは(主に)Redis をキーバリューストレージに使う。MongoDB はすべてをドキュメントで保存する。
- レビュー :MongoDB と Redis のレビューは、大体肯定的(どちらもG2で星5つ中4.5を獲得)。
今日のデジタル世界では、信頼性の高いデータベースが複数の機能を果たします。あらゆる種類の企業が、販売、在庫、顧客サービスなどのために、データベースに情報を保存、管理、アクセスする必要があり、世界的な大企業では、MongoDB と Redis があらゆる種類の抽象的なデータ構造で使われています。でもこれはどちらがいいのでしょうか、またどのような違いがあるのでしょうか?
そこで本記事では、みなさんが適切な方を選べるように『MongoDB』と『Redis』をいくつかの要素で比較していきます。
特徴とメリット
技術的な詳細
MongoDB と Redis の機能を比較する前に、まずは両者の主な違いについて見てみましょう:
MongoDB はNoSQLデータベースの一つであり、2009年にリリースされました。JSON のようなドキュメントを利用して、スキーマのないデータセットを保存することができ、自らを「モダンアプリのための最もよく使われているデータベース」と表現しています。Integrate.io のネイティブ MongoDB コネクタの詳細については、コチラを是非ご覧ください。
Redis は、データベースとしても機能するインメモリデータ構造ストアであり、こちらも2009年にリリースされました。リスト、マップ、ビットマップ、ストリーム、文字列、空間インデックスなど、あらゆる種類のデータ構造に対応しています。
MongoDB と Redis は多くの違いがありますが、以下のように共通する部分もいくつかあります:
- どちらもオープンソースライセンスである。
- どちらもセカンダリーインデックスが可能。
- どちらのデータベースも、最終的にはコンピュータに縛られることになる。
データベース構造
MongoDB と Redis はデータベースの構造が異なり、MongoDB にはリレーショナルデータベースに近い性能があります(表現力豊かなクエリー言語を使用)。ただ決定的な違いは、MongoDB はスキーマがないため、ユーザーは文書構造を作成する必要がないことです。つまり、このプラットフォームは2つのうちで最も使いやすいということです。
一方、Redis はキーバリューストアを採用しています。キーバリューストアは、簡単に言えば、データをキーと関連する値に割り当てるものです。つまり、リレーショナル・データベースで伝統的に使われてきた行と列を使う MongoDB とは全く異なる設定になっているのです。キーバリューストアは一部のユーザーにとって有益ですが、Redis が最初は異質なものに見える人もいるかもしれません。また、先に述べたように、Redis はビットマップ、セット、文字列など、他のデータ構造も使用しますが、キーバリューストアを優先しています。
スケーラビリティ
MongoDB と Redis はどちらもスケーラビリティに優れており、成長中の企業にとって追加する価値のあるものですが、以下のような異なる点もあります:
- MongoDB はC++で書かれており、Windows、OS X、Linux、Solaris で利用可能
- Redis は C言語で書かれており、Windows、OS X、Linux、BSD で利用可能
ちなみに、MongoDB も Redis も、C、C~、C++、Java、Python、Scalaなど、幅広いプログラミング言語に対応しています。
また、ユーザーは、データ管理の規模を拡大することを考えるとき、以下はすべて考慮されないといけません。
パフォーマンス
Redis はインメモリデータベースであるため、MongoDB よりも高速です。そのため、複雑なデータ構造をさっと構築するのに最適な選択肢となります。一方、MongoDB は、信頼できるデータベースを必要とする大抵の中堅企業に適しています。比較的シンプルで使いやすく、先にも述べたように非常にスケーラブルです。
ただ、スピードには欠点もあります。Redis は、当然のことながら、MongoDB よりも多くの RAM が使われ、これは非自明なデータセットで顕著になります。
人気
この2つのオープンソースのデータベースは、どちらにも以下のようにユーザーの忠実なコミュニティがあります:
以下は、多くの有名企業で採用されているツールです:
価格設定
MongoDB と Redis はどちらもオープンソースライセンスを採用しているため、無料で利用できますが、その結果、両者のプラットフォームには制限があります。MongoDB と Redis は、あらゆるデータを保存・管理することができますが、プログラミング言語の知識が必要なのです。
データ管理に関しては、コードを一切必要としない ETL プラットフォームにお金を払うことで、利益を得られる企業もあります。そのため、クエリ言語を習得することなく、データ処理の効率化やワークフローの最適化をしやすくなります。
レビュー
MongoDB と Redis について、世間ではどのように思われているのでしょうか。
MongoDB のレビュー
MongoDB は、356件のカスタマーレビュー(2020年9月現在)に基づき、人気テクノロジーレビューサイト「G2」で星5つのうち平均評価4.5を獲得しています。
あるレビュアー(大企業の技術者)はこのように言っています:
『MongoDB は、かなり正確に、うまく、簡単に、リアルタイムでデータを読み取ります。また、そこでクエリを構成するのも非常に簡単であり、API を通じてさまざまなリソースにリンクすることも非常に簡単です。また、アプリでも優れた結果が得られます。』
MongoDB のレビューの多くは肯定的なものですが、以下のように、このデータベースに対するマイナスコメントもあります:
- ユーザーはプログラミング言語の知識が必要。
- 異なる機能を識別しにくい。
- ドキュメントのサイズに制限がある。
データアナリストとして働くあるレビュアーは、こう指摘しています:
『各値のペアに対してキー名を保存するため、データの冗長性が高く、多くのメモリを消費するのであまり好きではありません。それに、ネスティングも制限されるし、結合にも対応していません。』
Redis のレビュー
対する Redis は82件のユーザーレビュー(2020年9月現在)に基づき、G2での平均評価が星5つのうち4.55となっています。
大企業のデータアーキテクトである、とあるレビュアーは次のように言っています:
『Redis データベースは、インストールが本当に簡単で、使い勝手もいいです。設定も1つのファイルに収まっているし、パフォーマンスは非常によく、このツールを使えば、アプリケーションを簡単に拡張させることができます。』
このレビュアーは「ファイルのキャッシュ、一時データの保存、キューイング、パブ/サブシステム」など、様々な用途で Redis を使用しています。
一方、Redis への不満は以下の通りです:
- ユーザーサポート文書の不足
- スクリプト言語
- メモリ制限
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両データベースを比較した結果、Redis の方が MongoDB よりいいように思えますが、その差はほんのわずかです。Redis はより多くのRAMを使用しますが、MongoDB よりもはるかに高速であり、これは多くの大企業に利益をもたらすでしょう。また、どちらのデータベースも信頼性が高く、企業がデータを管理するのに便利です。
もしプログラミング言語が使えない(またはそのためのリソースがない)場合は、コードを一切必要としない Integrate.io のような ETL ソリューションに投資することをご検討ください。プログラミングの知識がなくても、クラウドデータウェアハウスやデータレイクへのデータパイプラインを構築し、詳細なデータインサイトを生成することができます。 これは、統合が必要なデータベースが複数ある場合に特に有効です。Integrate.io に投資して、データベース統合をシンプルにしましょう。
ユーザーサポート文書をお探しの場合は、ナレッジベースで Integrate.io の使用方法について役立つガイドが提供されています。
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