現代のビジネス環境は豊富なデータによって特徴付けられており、ML(機械学習)によってこのデータの力を活用する企業は、競争上の優位性を得ることができます。
そして ETL プロセス(抽出、変換、格納)はこの取り組みの中心であり、データ管理、分析、BI(ビジネスインテリジェンス)、データ処理において重要な役割を果たしています。
ETLプロセスでは、生データがデータレイクやデータベースのような複数のソースから取り込まれ、分析しやすいように再フォーマットされます。そして変換されたら、そのデータはデータウェアハウスなどのデータアナリストが簡単にレビューできるような指定されたシステムに送られます。
ETL はデータ管理において欠かせないものですが、従来のオンプレミス型 ETL ツールは、インフラ関連のコストが高く、メンテナンスのオーバーヘッドがあり、拡張性に限界がありました。
こうした課題に対応すべく、データ管理業界は最新の SaaS ベースのデータ統合ツールを採用する方向にシフトしています。
以下は、SaaS型 ETL ツールに関する5つの重要なポイントです:
- 従来のオンプレミス型 ETL ツールとは異なり、クラウドベースの SaaS型 ETL ソリューションは、ユーザーに優しい、ノーコード/ローコードのインターフェースをチームに提供する。
- 大抵の SaaS 型 ETL ツールは、サブスクリプションベースのモデルによって所有コストが削減され、その支払いはプラットフォームによって異なる。
- SaaS 型 ETL ツールは、性能を犠牲にすることなく、より大きなデータ管理ワークロードを処理するためにシームレスに拡張される。
- SaaS ETLツールの適切な選択には、ビジネスニーズと目標の明確な理解が必要。
- 広く使われている SaaS型 ETL ツールの主な特徴は、使いやすさ、内蔵コネクタ、拡張性、コスト、サポートレベルである。
SaaS型 ETL ツール とは
SaaS型 ETLツールは、SaaS アプリケーションのような様々なソースからデータウェアハウスやデータベースへのデータの抽出、変換、格納をしやすくしてくれるアプリケーションです。
このようなクラウドベースのソリューションで、データチームはデータの抽出、インジェスト、変換を効率化するための、より汎用的でコスト意識の高い方法を得られます。
SaaS型 ETL Toolsのメリット
非構造化データの取り扱いを含め、データ環境が複雑化し、リアルタイムのデータのインサイトが求められる中、SaaS型 ETL ツールは、様々なデータ管理のユースケースに向けたデータパイプラインの作成を迅速かつ効率的にしてくれます。
また、SaaS型 ETL ツールはクラウドベースであり、サービスとして提供されるため、初期費用を抑えることができます。課金については、使用量による企業もあれば、コネクタ単位の企業もあります。
経済的な利点以上に、SaaS型 ETL ツールには以下のような利点があります:
- 柔軟性:SaaS型 ETL ツールで、データチームは ETL パイプラインを簡単に作成、変更、実行でき、ノーコードまたはローコードのインターフェースは、データ変換と統合の構成プロセスを効率化する。
- スケーラビリティ(拡張性):SaaS型 ETL ツールは、作業負荷の増加に合わせてシームレスに拡張可能。
- 費用対効果:SaaS型 ETL ツールは、使用したリソースに対してのみ支払いが発生するため、透明性が高く、予測可能なコスト構造が得られる。
- 自動メンテナンス:SaaS型 ETL のプロバイダは、アップデート、パッチ、セキュリティ対策など、基盤となるインフラを処理する。
SaaS型ETLツールを選ぶポイント
ETL ツールの世界をナビゲートすることは、特にデータワークフローの改善や自動化に向けた完璧な SaaS ソリューションを探している場合だと圧倒されることがあります。なのでソリューションの比較を始める前に、現在のデータフローと要件を理解するところから始めましょう。
以下のようなことを考えてみてください:
- 統合しているデータソースは?
- 誰がそのツールを使っているのか、その人の技術的な知識は?
- 予算は?
- 譲れない機能は?自動化は必要か?
このような問いに答えたら、目標に合わせた一連の基準と指標に基づいて各ツールを吟味しましょう。
ETL ツールを評価する際には、以下の主要な基準を考慮しましょう:
- ユーザビリティ: UI(ユーザーインターフェース)は、シンプルで使いやすいようにデザインされているか。
- すぐに使える統合とコネクタ:データベース、CRM(顧客関係管理)、クラウドベースのアプリケーションなど、一般的に使用されるデータソース用の既製のコネクタがあるか。
- スケーラビリティ:パフォーマンスを維持しながら、増大するデータ要件に対応できるツールか。
- 価格設定:価格モデルは組織の財政的制約に合致しているか:配備、トレーニング、利用、その他の関連費用に関連する経費についての考慮。
- サポート資料とカスタマーサービス:どのようなサポートを受けられるか。新しいツールの採用をサポートしてくれるような、指導リソースへのアクセスはあるか?
このような基準を念頭に置いて、現在市場で入手可能なトップクラスの SaaS 型 ETLツールをいくつか見てみましょう。
広く使われている SaaS型 ETLツール
どれが組織にとって最適な SaaS型 ETL ツールであるかは、ユースケースや具体的な目標によって変わってきます。市場に出回っているツールは、大抵は基本的なデータ管理のニーズを満たすことができますが、そのツールが全て同じように作られているわけではありません。SaaS型 ETL ツールは、その機能や強みが大きく異なってくるのです。
1. Integrate.io
内容: Integrate.io は、多用途で強力なノーコード/ローコードの SaaS 型 ETL プラットフォームである。親しみやすいビジュアルインターフェースを備えており、技術的なバックグラウンドを持たないユーザーでも、複数のデータセット、ソース、デスティネーションを接続するデータパイプラインを簡単に作成することができる。
主な機能:ETL、リバースETL(ELT)、CDC(変更データキャプチャ)、および何百もの内蔵コネクタ。
利点:ユーザーに優しく、エンタープライズ級の ETL ツールと、Snowflake、Salesforce、Microsoft Azure SQL Database、MongoDB の統合を含む200以上のコネクタが内蔵されている。
ユーザー評価:Integrate.ioは、G2 で5つ星中4.3の評価を得ており、2022年秋には、すべての ETL ツールにおいて G2 の「リーダー」の1つに選出されている。
費用:コネクタ単位でわかりやすく予測可能な価格設定となっており、14日間の無料トライアルでお試し可能。
対象者:パワフルでユーザーに優しい ETL 機能を、使用量に縛られない価格で求めるデータ主導型の組織に最適。
2. Fivetran
内容:Fivetran はクラウドベースの ETL ソリューションで、複数のソースからのデータをサッと変換でき、ほとんどのクラウドデータウェアハウスに格納することができる。
主な機能:300以上の内蔵コネクタ、CDC、データの正規化、自動スキーム・ドリフト処理。
利点:より技術的なユーザーが対象。Microsoft Azure、AWS、Google Cloud Platform のようなソースからデータを抽出し、スキーマを管理するクラウドファンクションのコードを自分で書くことができる。
難点:データウェアハウスに送信する前にデータを変換しないため、データワークフロープロセスを通じて問題が表面化する可能性がある。
ユーザー評価:G2 での評価は5つ星中4.2で、評価はまちまち。レビューによると、価格設定がしばしば懸念事項となっている。
費用:月間アクティブ 行数 が50万行に制限された無料プランがある。有料プランは3つあり、14日間の無料トライアルが付いている。
対象者:Fivetranは、強力で汎用性の高いETLソリューションとして際立っており、価格モデルには改善の余地があるかもしれないが、自動化や内蔵コネクタなどの他の機能は、予算のある企業にとって魅力的な選択肢となっている。
3. Hevo Data
内容:Hevo Data はクラウドベースの SaaS型 ELTプラットフォームで、150以上のさまざまなソースからデータを抽出することができる。
主な機能:150以上の統合、自動化されたデータパイプライン、ETL/ELT。
考慮事項:Hevo はデスティネーションに到達する前にデータを変換する。また、コネクタが組み込まれており、Snowflake、BigQuery、Amazon Redshiftといった広く使われているデータウェアハウスのデスティネーションに対応する。
難点:新しい接続が必要な場合、Hevo に独自のデータソースを追加することはできない。また、Have にはセキュリティ認証もない。
ユーザー評価:G2で5つ星中4.3を獲得しており、そのほとんどが好意的な評価である。
費用:Hevoには無料プランがあり、無料イベント数は100万件に制限されている。月額239ドルの有料プランだと14日間のトライアルが可能。
対象者:データパイプラインの作成を開始しようとしている中小企業にとって良い選択である。
4. Stitch
内容:Stitch は、このリストの他の SaaS型 ETL ツールと比べると軽量であり、Integrate.io や Fivetran のような他のツールの変換機能がない。
主な機能:130以上の内蔵統合機能、ETL、Stitch Import API。
利点:Hevoとは異なり、GDP(EU一般データ保護規則) のようなプライバシーとセキュリティに対応しているため、特定のセキュリティと管理機能を必要とする企業にとっては有力な選択肢となる。
難点:変換機能が限られており、プラットフォームの UI については否定的なレビューもある。
ユーザー評価:G2で5つ星中4.5を獲得したユーザーは、Stitch を気に入っている。一方で UI にはいくつかの懸念があり、あるユーザーは「UI は時々微妙で、変更を加えるのに時間がかかることがある 」と述べている。
費用:選択した価格層によって100ドルから2,500ドルまである。100ドルから始まるスタンダード・ティアには無料トライアルが含まれ、月単位で購入できる。他の2つの階層は年間契約が必要。
対象者:Fivetranは、強力で多目的なETLソリューションとして際立っており、価格モデルには改善の余地があるかもしれないが、自動化や内蔵コネクタのような他の機能が、それを説得力のある選択肢にしている。
5. Talend
内容:Talendは、データ統合、データ品質、データガバナンスを、あらゆるデータセット、データソース、データアーキテクチャと連携することを目的とした単一のエンドツーエンドプラットフォームにデータ統合を組み合わせるものである。
主な機能:Talend Open Studio(無償・オープンソース)とTalend Data Fabric(有償・豊富な機能)の2つのバージョンがあり、どちらもビッグデータ要件に対応可能。
利点:包括的なデータソリューション、1000以上のコネクタ、ETL/ELT。
難点:無料版でも有料版でも使用する場合は、データエンジニアやその他の技術リソースのサポートが必要。
ユーザー評価:G2 での評価は5つ星中4.0で、レビューの多くは、大きなデータセットを扱う際のパフォーマンスの問題やレスポンスの遅さを挙げている。
費用:Talend Open Studio は無料。Talend Data Fabric の価格は公表されていないが、一部のレビュアーによると、このプラットフォームは高額らしい。
対象者:必要な技術リソース、高いプラットフォームコスト、中小企業が直面する可能性のある課題などにより、参入のハードルは高い。
6. Airbyte
内容:Airbyte は、デベロッパーのコミュニティに支えられたオープンソースの ETL ツールであり、Airbyte のコネクタの50%は、オープンソースコミュニティのデベロッパーによって作られている。
主な機能:300以上の内蔵コネクター、SQLによるカスタマイズ可能なデータ変換、コミュニティによる充実したサポート。
利点:300以上のソースから30以上のデスティネーションへのデータの抽出と格納に加えて、SQLとdbt を使ったデータ変換のカスタマイズも可能。
難点:Airbyte はデベロッパー向けに作られているため、技術者でないユーザーはデータパイプラインの作成と管理が大変かもしれない。
ユーザー評価:このプラットフォームのG2での評価は5つ星中4.1で、エラーの多さが最大の難点であると指摘されている。
費用:クラウドホスティング、クラウド管理、アプリ内チャットサポートが必要でない限り無料。また、14日間の無料トライアルあり。
対象者:このツールはオープンソースでデベロッパーに優しいため、データパイプラインの作成を検討している技術リソースを持つ中小企業は、Airbyteの恩恵を受けられるかもしれない。
7. Informatica
内容:Informatica はTalendと同様、複雑で豊富なデータ管理機能を備えた企業向けプラットフォームである。
主な機能:50,000以上のコネクタ、エンタープライズデータ管理機能、ETL/ELT
利点:iPaaS(サービスとしての統合プラットフォーム)、API管理、ETLなど、ほとんどすべての統合ユースケースに対応している。
難点:企業向けにデザインされているため、中堅・中小企業では価格競争に巻き込まれる可能性がある。
ユーザ評価:G2 の評価は5つ星中4.2で、レビュアーはそのスケーラビリティを称賛しているが、暗号化、インフラ機能、デプロイメントとスケジューリングには課題があると述べている。
費用:Webサイトには価格が明記されていないが、企業向けツールであるため、コストは高くなることが予想される。
対象者:大規模なデータプロジェクトや、独自のセキュリティや暗号化が必要な場合は、Informatica が最適なツールとなり得る。
SaaS型 ETL ツールを始めよう
SaaS型 ETL ツールのインパクトは否定できませんが、それ以上に重要なのは、特定の目標に沿ったツールの選択です。
そこで、以下に SaaS型 ETL ツールを使い始めるためのベストプラクティスをいくつかご紹介します:
- ニーズの評価:データ量、データソース、希望する統合、チームの技術的専門性などの要因を考慮しながら、データ統合のニーズを評価する。
- 機能の評価:ニーズに合ったツールを評価する。人気の機能は、ユーザーに優しいインターフェース、ノーコード/ローコード機能、自動化、セキュリティ機能が挙げられる。
- 価格とサポートの考慮:透明性が高く、予測可能な価格設定のツールを選ぶ。また、カスタマーサポートや、導入に役立つドキュメントがあるかどうかも確認しておく。
- トライアルの活用:無料トライアルを利用して、プラットフォームの機能を調べ、使いやすさを評価し、チームからのフィードバックを集める。
ちなみに、SaaS型 ETL ツールは、特にML(機械学習)と組み合わせる場合に、あらゆる組織のデータ管理ツールキットに強力に追加されます。
Integrate.io: 最適な SaaS型 ETL ツール
Integrate.ioは、使いやすいノーコード/ローコードのデータ統合プラットフォームにエンタープライズレベルの機能をパッケージして提供するように設計されています。
Integrate.io には、透明性の高い価格設定やわかりやすい UI 、強力な ETL 機能があり、SaaS型 ETL ツールの中でもトップクラスの選択肢となっています。早速14 日間の無料トライアルにサインアップして、ETL のトライアル のデモをご予約ください。当社のエキスパートがセットアップ のプロセスをご案内し、トライアル時間を最大限に活用できるようにサポート致します。