- IPaasの定義
- データ統合の課題
- オンラインビジネスで統合が不可欠な理由
- IPaasの使用例
- まとめ
デジタルトランスフォーメーションが多くの企業にとって最優先事項となるにつれ、より多くのサービスやツールがオンライン化されるようになっています。データ統合プラットフォームを意味するIPaas( integration platform as a service)は、データの照合と分析をサポートし、利益向上のためのインサイトが得られるビジネスソリューションの1つですが、そもそも、「IPaas」とは何でしょうか?今回は、"IPaas "の定義と意味について掘り下げていきます。また、オンラインビジネスにおいてこの用語について知っておかなければならない理由についても見ていきます。
キーポイント5つ
- IPaasの意味や定義は「サービスとしてのデータ統合プラットフォーム」であり、ビジネスデータやアプリの統合ツールとして利用される
- ビジネスおよびエンタープライズIPaasには、データ統合を実現し、ビジネスアプリケーション間でデータを共有するためのETL、ELT、および API管理が含まれることがある
- 企業がすべてのビジネスデータを単一のデータウェアハウスに簡単に照合できるようになっている
- IPaasツールの利点の一つは、より質の高いデータで、より良く、より速くビジネス上の意思決定につながる点である
- Integrate.ioは、オンラインビジネスに必要なあらゆるデータ統合ツールを提供するIPaasである
IPaasの定義
ガートナーによると、サービスとしてのデータ統合プラットフォーム(IPaas)の意味は、次のように定義されています。
「...オンプレミスおよびクラウドベースのプロセス、サービス、アプリケーション、データのあらゆる組み合わせを、個々の組織内または複数の組織間で接続する統合フローの開発、実行、およびガバナンスを可能にする一連のクラウドサービス...」
IPaasは、ビジネス外部のサードパーティによってホストされるクラウドベースのサービスの集合体であるという意味です。こういったクラウドベースのサービスは、アプリ、SaaS、PaaS、ビジネスデータベース、その他のデータソースから、世界のどこにでもあるビジネスデータを集めることに特化しています。
データ統合ソリューションは、コストやリソース、時間がかかる場合があり、データパイプラインをゼロから構築するのに、コーディングの専門家が必要です。このように、すべてのビジネスデータをまとめることをデータ統合と呼び、これにより、企業はデータを単一のレポジトリに保存し、他のすべてのビジネスアプリケーションにリンクして、それを最新の状態に保ち、最大限の機能を発揮させることができるようになります。
現在のデータ統合の課題
従来のデータ統合には、大変な作業や高価なビジネスミドルウェアのソリューションが必要であり、IPaasの登場以前は、多くの企業がビジネスデータを照合するのにカスタムプログラムの作成が必要でした。これには、コーディングの専門家や経験豊富なデータ管理者が必要であり、新しいソフトウェアやデータベースへのリンクが必要になるたびに、新しいデータパイプラインをコード化しなければいけませんでした。
大規模な企業では、150以上のSaaS(Software as a Service)やクラウドアプリケーションを使用する傾向があることを考慮すると、マルチチャネルやオムニチャネルのビジネスでは、毎日より多くのソースからデータが入ってくることもあり、大規模なデータ管理チームを持たない限り、手作業によるコーディングは不可能です。さらに、接続の必要があるのは、もはやソフトウェアやアプリだけではありません。IoT(Internet of things)の拡大に伴い、企業はウェアラブル端末を始めとするスマートデバイス、カメラ、センサーなどからデータを集めたいと思うようになるかもしれません。
データ統合ソリューションは、クラウドコンピューティングツール、エッジコンピューティングソリューション、およびデスティネーションデータウェアハウスとのリンクが必要です。また、デバイス管理アプリやSNS、CRM、eコマースプラットフォームなどのオンラインビジネス標準との連携の可能性もあります。
また、サイバー犯罪が増加する中、オンラインビジネスのセキュリティも課題となっています。IPaasベンダーは、パイプラインを通過するデータのセキュリティを保証し、また、アプリケーションの統合を促す際に、セキュリティ対策について透明性の確保が必要なのです。
オンラインビジネスで統合が不可欠な理由
オンラインビジネス、あるいはオンラインプレゼンスを持つあらゆるビジネスでは、目まいがするような数のソースから得られる膨大な量のデータを選別しなければいけません。Statistaによると、最近の世界規模での疫病(コロナウイルス)の流行によって、自宅にいながらショッピングやブラウジングを楽しむ人々が増えていることから、企業が日々処理するデータ量が増加しています。
このようなデータを効果的に解析し、管理する方法がなければ、データサイロに陥ってしまう可能性があります。このようなデータは、企業にとって何の役にも立たないにもかかわらず、ストレージスペースとリソースを占有する未処理データの巨大な沼となります。オンラインビジネスでは、さまざまな顧客エンゲージメント・ポイントがありますが、これらをリンクさせる方法がなければ、顧客の連絡先などの重要なデータが混同されたり、古くなったりする可能性があります。その結果、ビジネス・リードや既存顧客さえも失い、カスタマー・エクスペリエンスも低下してしまいます。
IPaasの仕組み
IPaasが効果的であるためには、リアルタイムの更新を確実にするための自動化や、ビジネスデータのすべての重要なソースとのリンクが必要です。さらに、データ統合の用途に応じて、そのデータを1つ又は複数のデスティネーションに持っていく必要があります。
多くのIPaasは、抽出、変換、格納、またはETLと呼ばれる技術を使用してます。様々なソースからデータを収集、または抽出したら、そのデータを一つのまとまった形式に変換し、更にそのデータをAWSのAmazon Redshiftのようなデータウェアハウスなどの1つのデスティネーションに格納します。
IPaasの中にはリバースETL機能を持ち、アプリやデータストレージ間でデータを移動させ、効率よくデータ共有をできるものがあります。また、ELTと呼ばれる統合プロセスを使用し、変換前にデータをシステムに格納するものもあります。IPaasツールは一般的にSOA(サービス指向アーキテクチャ)を使用して統合を実現します。
先進的なIPaasは、API管理を提供し、多くのSaaSやその他のデータソースは、接続プロセスをしやすくするために独自のAPIを備えています。既製のコネクターがないサービスについては、API管理または作成により、企業はAPIを作成してこれらのサービスやツールに接続し、必要なデータの抽出ができます。
IPaasの使用例
当然のことながら、IPaasにはさまざまな使用例があります。
IPaasは、データガバナンス戦略に沿って、どのチームや部門もアクセスできるデータの中央リポジトリを提供することにより、ビジネスプロセスを改善することができます。実際、IPaasプロバイダーは、企業がより良いデータガバナンス戦略を持つためのサポートを行っています。すべてのビジネスデータに完全にアクセスできるようになれば、効率的なデータプロセスを構築し、シンプルに責任の割り当てができるようになります。
関連データを取得するための障害が少なければ、ビジネス上の意思決定が速くなり、チーム間のコミュニケーションも改善されます。データ統合ツールは、SAPなどのERPサービスの有効性を高めることもできます。
ビジネスデータをTableauやLookerなどのBI(ビジネスインテリジェンス)ツールに接続することは、企業がIPaasツールを使用する主な理由の1つであり、これにより最も効果的なマーケティングチャネル、セールスライフサイクルの弱点、最もヒットするコンテンツなど重要なインサイトをより速く得ることができます。
まとめ
Integrate.ioは、様々な統合ニーズに対してディープな機能を持つ、新しく画期的なETLプラットフォームです。ポイント&クリックのシンプルなインターフェースにより、Shopifyやセールスフォース、AWS各種サービスを含む様々なアプリケーションへの接続が組み込まれており、使いやすさが最大の特徴となっています。Integrate.ioのローコードまたはノーコードソリューションにより、信じられないほど高速なCDCが可能になり、エンタープライズ統合はかつてないほどシンプルになりました。時代遅れのシステムから、現代のビジネスのためにデザインされたデータ統合に取り替えましょう。
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