ビジネスと新技術の変化し続ける要求により、無数の企業がモノリシック・アプリケーションを捨て、マイクロサービス・アプリケーションを採用しています。モノリシックなアプリケーション・アーキテクチャでは、マイクロサービス・アプリケーションのような消費者の要求に対応することができないからです。というわけで本記事では、マイクロサービスのメリットと、日常業務でマイクロサービスを利用している業界についてご紹介します。
マイクロサービスとそれを利用する業界を理解する
マイクロサービスは、アプリケーションをモジュール化されたサービス一式としてデザインするのに使われるソフトウェア開発手法です。各モジュールは特定のビジネス目的に対応し、他のモジュールと通信します。多くの人は、マイクロサービスとAPIを混同しがちで、マイクロサービスはAPIを使用して相互に通信することが多いことから、APIとマイクロサービスがごっちゃにされている可能性もあります。
APIとマイクロサービスは似ていますが、この2つは別物です。
- API:デベロッパーがアプリケーションとやりとりするためのフレームワークとなるプログラミングインターフェース。
- マイクロサービス:アプリケーションを複数の自律的なWebサービスに分離したアプリケーションアーキテクチャ。
本来、マイクロサービスとは、モノリシックなシステムを分解するアーキテクチャのスタイルであり、多くの企業や業界では、マイクロサービスを採用し、独立して開発、保守、デプロイを行っています。その結果、より多くのリクエストを処理するために簡単に拡張することができ、それが多くの業界がマイクロサービスに頼っている理由となっています。
様々なアプリケーションから無数のリクエストを受ける企業にとって、そのリクエストに対応するためのマイクロサービス・アプローチのおかげで、完全に状況が一変しました。
マイクロサービスを活用する業界
APIは企業に多くの利益をもたらしますが、API統合の成功には、何らかの壁がつきものです。
インターネットに依存してアプリやウェブサイト、完全なデジタル体験を提供する多くの企業は、必要に迫られてマイクロサービスを導入しています。日常業務でマイクロサービスを利用している業界トップには、以下のようなものがあります:
- eコマース
- ストリーミングサービス
- ライドシェア
このような業界における使用例については、以下をご覧ください。さらに、マイクロサービスをあなたのビジネス運営で実現することについて詳しくお知りになりたい方は、どのような選択肢があるか、ぜひ今すぐこちらにお問い合わせください。
eコマース
eコマース業界では、顧客からのリクエストが毎日送られてくるため、マイクロサービスを利用しています。過去のモノリスアーキテクチャと比べて、マイクロサービスでは、そのようなリクエストへの対応が格段に効率よくなります。
マイクロサービスの導入で大きな成功を収めたeコマース大手の1社としてeBayがあります。eBayの役員によると、マイクロサービス・アーキテクチャの活用には以下のようなメリットがあります:
- ウェブとモバイルのネイティブアプリでの一貫したUXの実現
- デバイスをまたいだビジネス機能のリリースにかかる市場投入期間の短縮
- デバイス間の重複したエンジニアリング作業の削減
Amazonはさらに大規模なeコマース事業で、毎月約2億人の顧客の需要に応えるために一貫してマイクロサービスを使用しています。マイクロサービスにより、Amazonをはじめとするeコマース事業者は、ユーザーの行動、購入、マーケティングキャンペーン、商品レビューなどを追跡しやすく、ワークフローを改善することができます。その結果、貴重なデータによって売上が増加し、eコマース事業が最適な速度で成長し進化し続けることができるのです。
ストリーミングサービス
改めて考えてみると、Netflix、Hulu、Amazon Prime Video、SoundCloud、Spotifyといったストリーミングサービスは、いずれもユーザーから毎日数え切れないほどのリクエストを受けています。従来のモノリス構造を壊し、マイクロサービスを採用したことで、ストリーミングサービス業界の主要企業は大きな成長を遂げることができたのです。
Netflixは、マイクロサービス採用の先駆者となった企業の1つです。このストリーミングの巨大勢力は、2009年に初めてマイクロサービスを採用し始めましたが、それは旧来のモノリシックなアーキテクチャで何度もサーバーが停止したことが原因でした。10年以上前に決断したマイクロサービス・アーキテクチャの採用が、結果的にNetflixの驚異的な成長につながったのです。
Spotifyもまた、マイクロサービスで繁栄している人気のストリーミングサービスです。同社は、世界中で3億6500万人以上のアクティブユーザーを抱えており、そのユーザーは、マイクロサービスによって、ボタンをクリックするだけでお気に入りの音楽トラックを聴くことができます。
ライドシェア
世界中で毎月約9,300万人のアクティブユーザーにサービスを提供しているUberは、最も人気のあるライドシェア企業の1つです。Uberのアプリは、毎日、常にリクエストを処理していますが、Uberをはじめとするライドシェア業界は、マイクロサービスに依存する最大手業界の1つになります。
同社のアプリは、もともとモノリシックなアーキテクチャで始まりました。サンフランシスコの人々を対象にしたアプリの時は、これでよかったのですが、Uberがこの都市を越えて拡大し始めると、同社には深刻な問題が発生しました。そこでマイクロサービスをアプリに統合したおかげで、Uberは世界中の顧客のために、ドライバーとライダーの接続、課金、支払い情報をシームレスに処理できるようになったのです。基本的に、Uberのアプリケーションとシステム全体は、マイクロサービスの実装によって、より良い方向に動きました。
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