統合はいたるところで行われており、システム間のデータ共有はこれまで以上に不可欠なものとなっています。そしてソフトウェア・アプリケーションは、API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を使って、可動部分がすべて確実に連動するようにし、REST API は、統合をシンプルかつスケーラブルにするために、アプリケーションやデバイスが互いに接続して通信する方法を指示する特定のガイドラインに従います。
以下は、REST API ツールを選ぶ際に最も重要な5要素です:
- REST API は API のアーキテクチャ・スタイルであり、6つの原則に基づいている。REST API ツールで、このような API の開発、構築、管理、テストができるようになる。
- ツールを選ぶ際には、サポートであれお手頃価格であれ、互換性、柔軟性、適応性など、自身にとって最も重要な要素を考慮する。
- ツール選択の前に、目的にフォーカスする。 デザインおよび文書化ツールが必要なのか? REST API 管理プラットフォームを探しているのか? 検証ツールや負荷テストのツールが必要なのか?
- リストアップされたツールを比較するときは、その用途と、それが自身のビジネスにとって何を意味するかに注目する。また、各ツールの機能に細心の注意を払い、トライアルやデモをリクエストして、各ツールの機能をよりよく理解する。
- 将来はノーコードのプラットフォームが主流となるため、選択する際にはこの点への留意が必要。そのような革新的なソリューションにより、クライアントは膨大な時間とコストを節約し、ROI を上げることができる。
そこで本記事では、REST API ツールをの導入をご検討中の方のために、以下におすすめ7選をご紹介します。
REST API とは
API とは、2つのシステムやソフトウェア・アプリケーションが互いに会話できるようにするプロトコルの集まりであり、最も一般的な例としては、天気予報、Googleマップ、PayPal、旅行予約などが挙げられます。また、EC 関係者にとって、API はセキュリティ、スピード、スケーラビリティに関して重要な役割を果たすものです。
そして REST API(または RESTful API )とは、HTTP リクエストを活用してデータにアクセスし、利用する API のための特定のアーキテクチャスタイルであり、REST(representational state transfer)は、以下の6つの原則(必須5、任意1)に基づくソフトウェア・アーキテクチャ・スタイルです。
- クライアント/サーバー アーキテクチャ:REST APIは、クライアント(情報を要求する側)とサーバー(情報を所有する側)を分離する。クライアントは、サーバーがどのようにデータを保存し、取り出すかを気にする必要はない。
- 統一されたインターフェース:クライアントがソフトウェア・アプリケーションであろうと、ブラウザであろうと、モバイルアプリであろうと、まったく別のものであろうと、同じように REST API にアクセスして使用することができる。
- ステートレス:サーバーはクライアントの状態(ステート)を覚えておく必要はない。また、クライアントのリクエストはすべて「ステートレス」でないといけないので、各リクエストにはクライアントの認証情報などの必要な情報がすべて含まれていないといけない。
- キャッシュ能力:REST サーバーはデータをキャッシュし、将来の他のリクエストに再利用することができる。
- 階層システム:REST API には、クライアントとサーバーの間に複数の仲介層がある場合があるが、クライアントはその実装の詳細を知る必要はない。
- コード・オン・デマンド(任意): クライアントは、JavaアプレットやJavaScript スクリプトなど、実行時に追加機能にアクセスするためのコードをダウンロードすることができる。
REST API を構築すると、サードパーティーのシステムが内部アプリケーションと通信できるようになりますが、このような API は ETL やデータ統合ワークフローで特に有用で、アプリ開発やデータパイプラインの重要なコンポーネントとして機能します。
REST API が必要な理由とその作成法
Rest API は以下をお手伝いします:
- 開発のシンプル化
- スムーズな抽象化レイヤーの提示による、技術的な課題の克服
- REST が最も一般的な API アーキテクチャであることによる、有益なツールへのアクセス
- JSON、XML、YAML などのメッセージ用フォーマットとの互換性の向上(SOAP は XML のみ使用)
REST API を構築する際には、Python Flask、Node.js フレームワーク、JavaScript フレームワークなど、多くの選択肢がありますが、このプロセスを効率化し、コードをほとんど必要としないツールもあります。また、REST API の管理やテストをするツールもあります。
REST APIツールの選び方
適切な REST API ツールを選ぶには、慎重な検討が必要です。その際、全ツールをテストすることはできませんが、主要な考慮事項に基づいて検索を絞り込むことはできます。
REST API ツールを選択する前に、以下の特徴と考慮事項を考慮しましょう:
- 柔軟性
- 適応性
- 互換性
- 拡張性
- 使いやすさ
- サポート
- 導入コスト
- セキュリティ
また、何を達成する必要があるかによってツールは選ばれるべきですが、REST API ツールには、以下のような様々なタイプがあります:
- REST API ゲートウェイ
- REST API のデザインおよびドキュメント化ツール
- REST API ライフサイクルの管理ツール
- REST API テストツール
プラットフォームによっては、複数のアプリケーションを押さえているものもあります。適切なツールを選ぶには、例えば API を生成したいのかテストしたいのかなど、ツールに何を求めるかがわかっていないといけません。
1. Integrate.io
Integrate.io は、ドラッグ&ドロップで使える、豊富な機能が備わった ETL およびデータ統合プラットフォームです。インターフェースは使いやすく、REST API コネクタを含むコネクタが100以上内蔵されています。
機能
- 安全な REST API を瞬時に作成
- API の生成とカスタマイズ
- データメッシュ機能
- MySQL、BigQuery、Snowflake などの最もよく使われるデータベースとの互換性
- 強固で高品質なカスタマーサポート
- コーディングは不要で、柔軟で完全にドキュメント化された REST API を即座に生成可能
Twitter、YouTube、その他のサードパーティの Web サイトからデータを取得する必要がある時は、Integrate.io の REST API コネクタの出番です。また、Integrate.io を使ってREST API の構築もできます。
Integrate.io はトップクラスのデータパイプラインプラットフォームとして知られていますが、API の生成および管理機能も提供しています。また、本記事に挙げられている他のツールとは異なり、ノーコードの ETL および ELT プラットフォームでもあります。他のツールが API テストに重点を置いているのに対し、Integrate.io は完全な API 管理プラットフォームです。
価格:シンプルで柔軟な価格設定であり、 『Starter(スターター)』、『Professional(プロフェッショナル)』、『Enterprise(エンタープライズ)』の3プランから選べます。Integrate.ioの価格設定の詳細についてはこちら。
さらに読む:The Pros and Cons of Buying an Integration Tool vs. Custom-Building APIs(統合ツールの購入と API のカスタム構築の長所と短所)
2. Apigee
Apigee は、もう一つの主要な API 管理プラットフォームであり、これで組織は API の構築や管理および保護ができるようになります。また、ネイティブのGoogle Cloud API 管理ツールであるため、セキュリティと自動化機能が強化されています。
機能
- API 生成機能
- 監視および分析ツール
- 優れたセキュリティ機能
Apigee は REST、SOAP、GraphQL などに対応しており、優れた柔軟性を提供します。また、自動化された API セキュリティにより、企業はフラグが立てられたインシデントへの対処時間を短縮できます。さらにこのツールは、API を構築、管理、セキュア化するためのフルマネージドソリューションが必要な場合に理想的であることから、ほぼすべてのユースケースに有益です。
エンタープライズ級のセキュリティとデベロッパーのエンゲージメントで、大量かつ価値のある API を管理する場合は、Apigee を使うべきです。
価格: Apigee は従量課金制です。
3. Katalon
Katalon は、SOAP と REST リクエストに対応する、広く使われている API 用のテスト自動化ツールです。
機能
- コーディングスキル不要
- Azure、Jenkins、Bamboo などとのシームレスな統合
- API 中心のシンプルなテスト生成
- 使いやすいインターフェース
Katalon は、API、Web、モバイル、および Windows アプリケーションのテスト自動化をリードする企業です。ちなみに REST API テストは、信頼性、性能、機能性、セキュリティなどに焦点を当て、API を直接テストする手法です。
価格:「無料プラン」と「フレキシブルプラン」があります。
4. Postman
Postman は、REST API をテストする際に最も広く使われているツールの1つです。この API プラットフォームは、フォーチュン500社の98%を含む、2,500万人のデベロッパーと50万社に利用されており、豊富に備わった機能によって、API ライフサイクルのあらゆる段階に対応しています。
機能
- Linux、Windows、Mac OS、Chrome 拡張プラグインに対応
- Swagger および RAML(RESTful API Modeling Language)形式に対応
- シームレスな自動テスト
- 同期および非同期のAPI の両方を作成可能
- チームの知識共有を促進する連携機能
Postman を使えば、リクエストの実行、テストとデバッグ、自動テストの作成、ドキュメント化、REST API の監視ができます。また、コマンドラインツールではないことから、コマンドウィンドウにテキストを貼り付けやすい点が多くの人に好まれています。
価格:無料からカスタムメイドのソリューションまで、柔軟な料金プランから選択べます。
5. SoapUI
SoapUI は 「Simple Object Access Protocol」 の略で、SOAP、REST、Webサービスをテストできるオープンソースの API テストツールです。世界で最も広く使用されている自動化されたREST APIであり、最高の API テストツールの1つです。
機能
- ドラッグ&ドロップ機能
- REST、SOAP、IoT リクエストに対応
- API テストの記述、実行、統合、自動化
- ユーザーに優しいインターフェース
- サービスモッキングによる、実装前の Web サービスのシミュレーション
価格:3つのモジュールおよび柔軟なオプションがあり、無料トライアル後に「API Test(テスト)」、「API Performance(性能)」、「API Visualization(視覚化)」から選べます。
6. Swagger UI
Swagger UI は、API ライフサイクル全体のためのツールスイートであり、API のデザインに最適なツールの1つです。このツールを使用すると、API の性能テスト、セキュリティテスト、および機能面の API テストを実施できます。
機能
- デザイン、開発、ドキュメント化、セキュリティテストに対応
- OAS(Open API Specification )のためのツールの提供
- API ガバナンスとモニタリング
この REST API ツールを使うと、Swagger のオープンソースと専門的なツールセットのおかげで API 開発がシンプルになります。また、REST API ドキュメントを作成し、テスター、プロダクトマネージャー、デベロッパー間で共有することができます。
REST API 開発向けのこのツールについてもっと知りたい、実際のプロジェクトで使ってみたいという方は、「Learn Swagger and the OpenAPI Specification(SwaggerとOpenAPI仕様について学ぼう)」という Udemyのコースをご覧ください。
価格:14日間のトライアル後、3つあるサブスクリプションのプランから1つを選べます。
7. REST-assured
Java で REST サービスのテストと検証を目指す場合、そのプロセスは Ruby や Groovy のような言語よりも難しくなります。そこで REST-assured が、そのような言語のシンプルさを Java ドメインにもたらすお手伝いをします。
機能
- BDD Given-When-Then (前提条件 - 操作 - 結果)の構文に対応
- HTTP の専門家でなくてもアクセス可能
- XML および JSON リクエスト/レスポンスに対応
このオープンソースツールは、特に Java デベロッパーの間では、REST API テストの自動化に最適なツールの1つです。デベロッパーの多くは、手動のテストでは Postman や cURL に頼りますが、Java でテストを書くときには REST Assured に頼ります。REST-assured が重い仕事を処理してくれるおかげで、明確で説明的な言語でテストが書けるのです。
価格:Apache 2.0ライセンスの下で、無料で使用可能。
結局どのツールがベストなのか
どのツールがあなたのニーズに最も適しているかを確認するには、上位候補をリストアップし、デモをリクエストするか、無料トライアルをやってみましょう。
そして、どのツールやプラットフォームが都合がいいかを、希望するユースケースやアプリケーションに基づいて決定するといいでしょう。その際、互換性やサポートなど、上記で説明した要素を考慮しましょう。どのツールが API 開発プロセスを自動化し、ROI を押し上げることができるでしょうか?
チームにとって最も重要なコンポーネントに焦点を当てましょう。初心者向けのコード不要の完全なソリューションがいいですか?DevOps チームにはソフトウェア開発の自動化フレームワークが必要ですか?Web アプリケーション用のテストプラットフォームが必要ですか?何がいるかを考えて、最高の機能、評判、顧客ベースがあるツールを選びましょう。
API 世代の未来
Integrate.io のようなノーコード開発プラットフォームは、特に REST API の API 生成プロセスの自動化を目指す場合に非常に効果的です。150社以上のクライアントを対象とした最近の調査では、4分の1以上が API の構築に18,000ドルかそれに迫るほどの額を費やしたと回答していますが、もし IT チームが API プロセスを自動化するノーコード・プラットフォームに投資すれば、その75%がコストを削減できるでしょうし、このアプローチを取った場合、平均的な企業だと API 1つあたり45,719ドルが浮くでしょうね。
ちなみに、Integrate.io ユーザーの3分の1以上は、毎月20~30時間を節約しています。さらに、ノーコードのデータパイプラインプラットフォームで、市場投入までの時間が短縮され、それでこのタイムラインは平均18週間短縮されます。これは、競争優位の獲得を目指す上で、大きな違いとなるかもしれません。
Integrate.io で REST API を管理しよう
より優れた API 管理ソリューションをお探しなら、Integrate.io がプロセス全体をシンプルにしてくれます。プラットフォーム1つで、REST API の生成、セキュア化、管理、監視ができ、この包括的なソリューションにより、REST API を社内外で追跡し、継続的に改善することができます。
Integrate.io で API 統合を簡単に取り入れ、自動化、スケーラビリティ、コミュニケーションを改善しませんか。また、セルフホスティングの安全な REST API を数分で生成することもできます。Integrate.io は、トップレベルの API 生成および管理プラットフォームをお探しの方向けの完全なソリューションです。
さて、データの保護や、ワークフローの自動化の実現、よりリアルタイムのデータ主導の成長を促進する準備はできましたか?
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